障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型作業(職業)指導員言語障害 ダウン症
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Tさんは以前まで施設外作業で、屋外の作業を積極的に行かれていた利用者さんです。1カ月ほどその屋外の作業が中止となり行けない期間がありました。
その後、作業が再開しTさんを連れていきました。しかし次の日から拒否するようになりました。ご家族さんから屋外作業を優先して連れて行って欲しいと要望があった為Tさんを毎回誘い、送迎車の所までは来るのですが車内の荷物でどこに行くか察し乗ってはくれませんでした。
このままでは…。と悩んだ職員Kさんが車内の車の荷物を隠しTさんを車に乗せる事に成功し出発しましたが、通る道でどこに行くか勘付いたTさんは車内で暴れだしてしまい、止めようとしたKさんの顔にTさんの腕がぶつかり顔に痣ができてしまいました。結局、事業所に戻りました。またKさんが誘うと車にさえ近づかなくなりました。
Tさんにとって1カ月は長かったようで、涼しいクーラーの中での作業に慣れてしまい、屋外での作業を嫌がるようになってしまったと思われます。何とか行かせようと甘い物が好きなTさんの為に職員がアイスキャンディーを作り屋外作業での休憩に配る事を行い、Tさんに何度かその様子を見せ行けばアイスキャンディーが貰える事を分かってもらいました。
すると自分から車に乗るようになり、アイスキャンディーが入ったクーラーボックスを自分で持ってくれるようになりました。
ご家族さんも家では一切動かないので、外の作業に出てくれるだけでも嬉しいと話していました。
対応者の中での対応
「物で釣る」ではないですけど、元々屋外作業に行く利用者さんには熱中症予防に飴やスポーツドリンクを持たせていたので、スポーツドリンクをお茶に変えアイスキャンディーにした事は、職員の手間はかかりますがコストも安くなりました。
またアイスキャンディーでテンションが上がる利用者さんもいて良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
屋外の作業を行っている事業所はたくさんあり、きちんと作業に行けている事業所の方が実際は多いと思います。
ですが、夏場は特に暑いので屋外作業を嫌がる利用者さんは居ると思います。その場合は利用者さんに気分転換してもらえるよう、涼しく感じてもらえる事をしてあげたら良いと思います。
当事業所はアイスキャンディーでしたが、スポーツドリンクで作った氷などでも食べやすくて良いと思いますし、ヒンヤリするタオルなど持たせてあげても利用者さんは喜んでくれると思いますし、やる気も上がると思います。