障害者施設の事例
施設名: 共同作業所
利用者が特定の職員に甘えるようになった事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が特定の職員に甘えるようになった。
2人きりで話す時間を減らし、接し方を改めた。
もし依存されていると感じたら、すぐに第三者的に他の職員が加わる、若しくは代わるようにすると良い。
トラブルが起きた背景
季節は春。
Dさんが共同作業所に通い始めてから半年くらい経った頃のことです。
共同作業所内で、女性職員Aと普段からよく会話をしていたDさんでしたが、日を増すごとにDさんの職員Aへの態度が甘えるような感じになってきました。
Dさんは過去に入院をするほどの拒食症の症状を抱えておられました。
その理由は厳格な父に育てられたせいだったようです。
そんな愛情に飢えていた状態のDさんに対して親身になって話したり、相談を受けていたのが職員Aでしたが、だんだんとDさんの依存的な態度、ふるまいに上手く対応できなくなっていきました。
職員Aが他の業務で忙しかったり、他の利用者さんをケアしているとDさんは元気を失い、酷い時には泣き出してしまうという事が起こってきたのです。
これは《何でも受け入れてくれる人》という誤った印象を職員AがDさんに与えてしまっていたことが原因でした。
このままだとDさんの依存的な態度がますます酷くなると感じた職員(5名)は、話し合って改善に向けて動きました。
具体的な改善策は2点でした。
まず、職員AがDさんと2人きりで話す時間を減らしました。(職員2人でDさんに対応する機会を増やした。)
そして、職員A自身も Dさんへの態度を改めました。(適切な距離感で話しかけるなどした)
こういった対応によって、少しずつDさんは職員Aに甘える態度が少なくなりました。
対応者の中での対応
職員Aは自身のDさんに対する態度、接し方に問題があったことを認めて改善しました。
いわゆる《ベタベタした感じ》の依存心を誘発するような態度は 明らかに問題であったので、これに気付いて改善したのは良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
精神の病をお持ちの利用者さんの中には、親から愛情を受けられず病まれたケースが多々あります。
ですので、今回書かせていただいた職員Aのような態度は初めからとってはいけません。
優しい気持ちを持つことは良いことですが、善意とは異なる結果が出てしまう可能性がありますので、気を付けていただきたいです。
もし依存されていると感じたらすぐに第三者的に他の職員が加わる、若しくは代わるようにすると良いと思います。