障害者施設の事例

施設名: 共同生活援助(グループホーム)

共同生活援助(グループホーム)世話人中度知的障害てんかん

対応者

対応者

対応者 世話人

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

当方、8年ほど前まではグループホーム(共同生活援助)施設で世話人として稼働しておりました。
夜勤時は7名の利用者を1人でオペレーションする状況で支援しており、当該利用者の介助も当方が担当しておりました。
23時頃にドタドタと物音がするので彼の部屋にノックをして入室すると、ハンガーをもって私に襲ってきて、私自身も額にハンガーがあたり流血。当人は、洗面台のところでイヤイヤと言いながら項垂れておられました。
すぐに管理者へ報告しましたが、本人は私の血をみて錯乱状態に陥り夜間寝ない状況が続きました。発語が喃語しかない利用者でしたので、家族へ報告すると施設内で虐待があるからうちの息子がキレたと言われ、私自身が当直(夜間勤務)の時は興奮しやすい状況があると説明し、支援時には携帯電話をもって支援するようにしていました。
次の夜勤時も23時頃にドタドタ騒ぎ出したので、本人の部屋に寝るように諭すと、今度は洗剤をもって洗面所前でイヤだと言うのでその場面を撮影して家族へみてもらい、夜間寝るように家族からも説得してもらいました。

対応者の中での対応

状況を説明するにしても、具体的に彼がとった行動が説明しやすい状況をつくることで施設内では虐待が起きていないと説明する必要があります。
また興奮状態が続く様子などもみてもらい、自宅内での生活を合わせて検証する必要があります。結局は睡眠する前に頓服を服用して眠剤でコントロールするようにもっていきましたが、一人でオペレーションをしている以上自分を守る手立てを考えながら支援にあたる必要があります。

今後同じ事例が起きた時の対処法

自分を守るのは客観的な情報(画像)を含めて説明していく必要性があります。
特に知的障がいが重たい方の場合は発語が不鮮明であったり、自分の状況を説明することが生得的に難しい方がほとんどです。自分が潔白だとしても、本人たちからしたら刺激になっていることは確かです。
障がい理解に加え、寝れないのであれば医療機関とも情報を共有しながら服薬状況の見直しや食事の状況の把握など生活面をしっかり福祉施設は把握し、外部の機関や家族と関わり方を模索しながら支援していく必要があります。
注意したらハンガーで襲ってきたと説明するよりは、夜間不安な要素があり眠剤などを見直す必要があるのではないかとエビデンスまで説明することで、本人の状況も改善し夜間の支援体制がやりやすくなると考えます。

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