障害者施設の事例

施設名: 共同生活援助(グループホーム)

共同生活援助(グループホーム)生活支援員重度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Tさんは1日のスケジュールをとても気にされる方です。
担当支援員のMさんは毎週一週間の予定表をTさんに手渡し、口頭で説明しています。Tさんは毎朝その予定表を眺め一日の流れを確認するのがルーティンとなっています。
ある日、入浴をしない予定であったTさんは娯楽室でテレビを眺めていました。
しかし急遽入浴できる事となり、Tさんにその事を伝えに行きました。予定表とは違う出来事にTさんはパニックを起こしてしまい、自身の居室へ戻ってしまいました。
急いでMさんはTさんのもとへ行きましたが、部屋でうずくまってしまい動こうとしてくれません。そこでMさんはじっくりとTさんと話をする時間を設けました。予定表はあくまで予定であること。職員が休んでしまったり、他の利用者さんとの関係で急に予定が変わってしまう事があるという事を丁寧に話しました。
最初は聞く耳を持ってくれないTさんでしたが、徐々に頷き話を聞いてくれるようになり納得したようでした。時間はかかりましたがそのまま入浴して下さいました。

対応者の中での対応

居室で1対1でじっくりと根気よく話をしたことが良かったと思います。
一つ一つ丁寧に話をすれば理解してくれる方なので、相手の気持ちを代弁しながら「予定が変わってビックリしましたよね。等」話を進めたのが良かった点だと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まず最初に予定表を渡す時点で、少しでも変更の可能性があるならその事を本人に伝えておくのが良いと思います。
利用者さんは「予想外の出来事」にとても戸惑います。この利用者さんの場合は毎朝の予定を確認していますので、少しでも自分の頭の中のスケジュールが狂うと混乱してしまいます。何にでも言えることですが、パニック状態になれば落ち着くまでは静かに待ちましょう。
支援員もあせって沢山の言葉をかけてしまいがちになると思いますが、頭ごなしに説明をしても利用者さんは納得いかず、むしろ悪化してしまう事もあります。まずは離れた静かな場所へ案内し、少し落ち着いてから優しい口調で丁寧にお話しすることが良いと思います。

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