障害者施設の事例
施設名: 自立訓練(生活訓練)
アルコール依存症患者がお酒を飲んでしまい店員を殴った事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
アルコール依存症患者が、お酒を飲んでしまいイライラして店員を殴った。
店長が警察に通報し、保護された。支援員が施設に連れて帰り、話を聞いた。
ご本人が辛い時期にしっかり話を聞いて寄り添い、キーパーソンとなることが大切。
トラブルが起きた背景
Aさんは、アルコール依存症とADHDをお持ちですが普段は非常に陽気な方です。
ただし、アルコール依存なるきっかけの事件があった時期(リストラされた時期)に気持ちが昂り色々なところに出かけてしまったり、アルコールを飲み過ぎるなどがあります。
Aさんは今年もリストラされた時期が近づき酒場でお酒を飲んだそうです。
施設に入ってからは久しぶりのお酒だったため少しのお酒で酔ってしまいます。
お酒を飲んで気持ちが昂ぶっている状態の上、なかなか店員がお酒を持ってこない状況から気持ちがイライラし店員を殴ってしまいました。
店員は怪我をして警察に店長が通報するとAさんが保護されました。
Aさんが保護されたことが施設にも伝わり支援員がAさんを施設に連れて帰ると、それまでの辛い気持ちを話してくれました。
Aさんはグループホームを今後は併用することになりました。
対応者の中での対応
相手を否定せずに受け止めながら話を聞きました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
アルコール依存症の方の自立訓練や就労支援の現場の近くに酒場がないかあらかじめ確認して、帰り道の同線にならないように帰り道を一緒に決めるなどが効果的です。
Aさんの家から酒場がないように帰る方法を考えればAさんもお酒を飲もうと思わなかったかもしれません。
またAさんが辛い時期にしっかり話を聞いて寄り添い、キーパーソンとなることも大切です。
Aさんは辛い気持ちを紛らわすためにお酒を飲んでいた可能性が今まではあり、お酒以外に気持ちを紛らわす方法を身につけることが大事です。
プログラムの中で自律訓練法やリラックス法などを取り入れてみるのも効果的です。
またAさんの関係機関とも連携し、Aさんをサポートする人を増やすのもたくさんの人から期待されていると感じ安心するかもしれないので効果的です。