障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援B型

就労継続支援B型生活支援員軽度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

日常会話は問題なくでき手先も器用なOさんは、近所の農家さんから繁忙期に仕事を頂き畑や作業場に通っていました。
ある日雇い主さんから少し強い口調で注意をされた際、その相手に向かって暴言を吐き近くにあった道具を投げつけてしまいました。
自閉症のため内容が理解ができず衝動性もあったため、感情的になりそのような行動をしてしまったようです。
その方は施設でしか働いたことがなく、施設外で就労したことは初めてであったため緊張とストレスも有ったようです。
連絡を受けすぐに職場に向かい一緒に謝罪をして帰ってきました。すぐにその方と面談をしたところ本人はことの重大さを理解していないようで、相手が悪いと言い張っていました。
就労先は障害者に理解がありトラブルを承知で受け入れてくれていたため、今回も気にしなくていいと言ってくれたのですが、あえてクビにするよう伝えてほしいとお願いをしました。本人と今後どうしたいのか、そのために何をすべきか具体的に紙に書きながら整理をしました。
「外で働いて収入を得たい。でもストレスが溜まると我慢をしてまた爆発をしてしまうといけないから、溜め込まないように小さな不安もその都度解決していこう」と本人と決めました。
その後再就職させていただきこまめに本人と面談の実施、雇い主さんとも今まで以上にコミュニケーションを取るよう測りました。

対応者の中での対応

(良かった点)本人の意思で働いていることとストレスを溜め込むといけない行動をしてしまうという特性を本人自身が再認識し、意識的に改善しようとしてくれるようになったところです。
(悪かった点)このような本人の特性はわかっていたので、日頃からコミュニケーションは大切にしていましたが、大きく環境の変化がありよりストレスがかかる状態であった、認識が甘かった。初めからもう少し配慮していれば防げたトラブルであった。

今後同じ事例が起きた時の対処法

普段からコミュニケーションを取り、不安やストレスの解消方法を一緒に考えるようにする。
それでも本人の特性上、衝動的になってしまった場合、暴言や暴力を振るう前にその場を離れるなど、そうなった時の対処法も本人と雇い主さんと3者で確認をしておけばよかったと感じます。

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