障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型生活支援員中度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
うちの事業所ではパンやお菓子の製造・販売をしていました。
新たに菓子工房が増設され、その際Iさんは新たにメンバーとして加わりました。
もともと何かを作ることが好きで、決まったルーティンはきちんとこなすことができる方だったので、焼き菓子の製造を仕事として任され仕事を覚えることに時間はかかりませんでした。毎日決められた仕事を真面目にこなしていたのですが、製造したはずのお菓子が減っていることがあり調査の結果、昼休憩中にIさんが工房内に入り食べていたことが発覚しました。
応急処置として作業時間以外は工房に鍵を閉めることになりました。
その後本人にどのような伝え方をすれば理解ができるのか色々と試し、文字にして伝えることが一番理解しやすいことが分かりました。
そのため視覚的に見やすいよう紙に書き、お菓子が保管してある棚に貼っておくことで食べることはなくなりました。
対応者の中での対応
(良かった点)問題が発覚した後、鍵を閉めて終わりにせず本人が理解できるまで伝え方を試したので、今後の支援に生かせました。
(悪かった点)そもそも職員が見ていられない作業時間外に工房内に入ることができてしまっていたので、管理不足でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
仕事のルールを説明しても理解しきれない部分もあったと思うので、慣れるまで本人の様子や行動をもっとよく見て配慮するべきだったと思います。
またはじめの説明の仕方も一方的にではなく、本人がどれほど理解しているか確認しながら進めるべきでした。