障害者施設の事例
施設名: 宿泊型自立訓練
こだわりが強く、部屋の物を振り回した事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
こだわりが強く、部屋の物を振り回した
物の配置が変化していることに気づき、元に戻してから話をした
原因をすぐに特定できれば対応できる。些細なことが原因の場合もある
トラブルが起きた背景
利用者のKさんは、言語障害と軽度の知的障害があり、注意欠如多動性もあるので施設の中では多少動き回って過ごしています。
それでも、日常の生活をする上ではそれほど、問題や支障はありません。
しかし、大変こだわりが強い方でいつもと違うことがあると、すぐに職員の元に来て不明瞭な不満を訴えて来られます。
ある時、施設内で一斉に清掃があった時、不満を訴えてきました。
いつものように対応しても、その時は収まりがつかず、部屋の物を持ち出して職員らに振り回してきました。
そこで、Kさんの部屋に行くといつもと少しだけ、部屋にある物の配置が変わっていたことが分かりました。
そのため、いつもの位置に戻してKさんに伝えると、振り回していた物を置いて落ちてくれました。
こだわりの強いKさんが、職員らに対して物を振り回してきたので何か変化があったに違いない、と察しがつきました。
そのため、Kさんの部屋に行くといつもと少しだけ部屋に置かれている配置の変化に気づいて元に戻してから、本人に伝えました。
対応者の中での対応
良かった点は、いつもとは違うKさんの変化に気づいて、対応したことです。
悪かった点は、掃除後の点検の時に、こだわりの強いKさんの部屋の配置の変化にすぐに気づけなかったことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
いつものように対応をしても、上手くいかないこともあります。
特に、Kさんのようにこだわりが強い方の場合、些細なことが原因であることが少なくありません。
それでも、原因が分かると何とか対応することができるので、すぐに問題に気づけることも必要だと思いました。