障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
就労継続支援A型作業(職業)指導員中度知的障害 注意欠如・多動症(ADHD)
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
聴覚障害をお持ちのTさんは、普段は温厚でとても人当たりの良い利用者様です。
しかしある時、自宅で転倒したことが原因で、片目に眼帯を付けて来られた日がありました。
その日、いつも通りに手話を使いながらゲームの話をしていたところ、私の口の動きが「わがままだ」に見えたと急に怒り始めたのです。
私は、自分のゲームの上達度合いに関して「まだまだだ」と言ったのですが、Tさんは自分が「わがままだ」と言われたと思い込み「言った」「言っていない」の押し問答になってしまいました。
中度の知的障害もお持ちのため手話と口話では収集がつかず、筆談を使って解決することが出来ました。
話していたゲームの内容を順序立てて箇条書きにし、そのタイミングで「わがままだ」という言葉を挟むのは、意味が通じずおかしいことを説明しました。
対応者の中での対応
押し問答になる前に筆談で説明してあげられていたら、もっと早く解決出来たと反省しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
聴覚障害をお持ちの利用者様と会話をするときは、常にメモ帳と筆記具を手元に用意しておき、いつでも筆談に切り替えることが出来るよう準備を整えておくべきだと勉強になりました。
トラブルを無くし、利用者様が安心して通うことのできる施設環境を整えることが大切だと考えています。