障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型作業(職業)指導員自閉スペクトラム症(ASD)
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
利用者のNさんは自閉症をお持ちの方です。
環境の変化が苦手な特徴があり、仕事前はいつも作業道具の準備をするルーティンをこなしていました。
この日も作業準備をしていましたが、急に走り出して作業室を飛び出しました。
他の利用者の方もいて危険だったので職員が止めて一旦廊下に座りました。
すると、大声で叫んで廊下の壁を蹴り穴を空けてしまいました。壊れた壁を見てNさんは震えて「壊れちゃった」と言っていました。
その後場所を移して面談をしましたが、職員の質問をオウム返しで何があったのか詳細はわかりませんでした。
面談後は好きな音楽を聞いて休憩されていました。お母様にその旨お話しすると、家のリフォーム中で知らない人の出入りもあったので気持ちが落ち着かなかったのかもしれないとのことでした。
対応者の中での対応
(良かった点)壁を蹴ってしまった後、気持ちを落ち着けるために場所を移動したこと。
(悪かった点)お母様や担当者にNさんの様子の変化がなかったかの確認ができていなかったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
日頃から利用者の方にいつもと違うところはないかと意識することだと思います。
また、何かいつもと違うことがあった場合にはその内容をを教えてもらったり、こちらから確認することも大切だと感じました。
そしてそれを職員間で共有できる仕組みがあるとチームで利用者の方を見守れるかと思います。
連絡帳や送迎担当から聞いたその日の利用者の方の情報を名簿に記入し、毎日全職員に配布する方法で取り組む施設もありました。