障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型作業(職業)指導員重度知的障害てんかん
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
利用者のAさんは初めての場所や環境に慣れることに時間が必要な方です。
Aさんが通所を開始して初めての健康診断がありました。
いつもと違う雰囲気の部屋や人の出入りにそわそわしている様子を見せながらも、身体測定や注射などを嫌々ながら受けていました。
しかし最後のレントゲン検査では、レントゲン車に入ることがどうしても難しく職員の声かけにも「できない」の一点張りでした。
職員と一緒に車の中を覗くと、そのまま走って部屋へ戻ってしまいました。
職員を変えて説明したり、他の人が受けている様子を一緒に見てみてもどうしても気持ちが変わることはありませんでした。
健康診断はこの1度限りだったのですが、お母様に状況の報告と相談をし今回のレントゲン検査は受けないことになりました。
お母様も前もってAさんに健康診断のことは伝えられていましたが、全て受けるのは難しいかもしれないと思っていたとお話しされていました。
対応者の中での対応
(良かった点)初年度ということもあり、嫌な印象を残さないためにお母様に相談の上でAさんの意思を尊重できたこと。
(悪かった点)健康診断の具体的な説明を個別にもしておくと良かったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
健康診断は苦手な方が多いかと思うので、事前の説明を丁寧にすることと、無理強いはしないことが大切かと思います。
今回も事前の説明はしていたのですが、利用者の方が集まって全体でスライドを見ながら説明するという形だったのでした。
初めての方や心配のある方には個別に改めて伝えることや、ご家族とも協力して当日に気持ちを向けていけるような工夫が必要だと思います。
例えばご家族から聞いた有効な声かけなどがあるとご本人も頑張りやすいのではないかと感じました