障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型作業(職業)指導員重度知的障害ダウン症
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
利用者のHさんはトイレへのこだわりの強い方で、日中の半分程はトイレで過ごしている方です。
トイレの中では座りながら手で数字を数えていて、自分が良いと思ったタイミングで出てくることができていました。
場所にもこだわりがあるようで数字数えをするのは決まったトイレでしかやりたくないようでした。
しかしこの日は職員と二人で近くのスーパーに買い物に行ったところ、そのスーパーのトイレに入って数字数えを始めてしまい出られなくなってしまいました。
お店の方にトイレのうちの一つに利用者の方が入っており、出られなくなってしまっていることを伝えました。施設のことを知ってくださっていたので理解がありました。
また、今回は外のトイレだったので見通しが持てないことから施設に連絡を入れました。
作業所ではHさんがトイレに入り、もう出なければならない時間になった時には許可をもらって職員も一緒にトイレに入り、数を数えるのを手伝って早めに切り上げてもらうことをしていました。
今回も同様に、外から声をかけて一緒に切りの良いところまで済ませると出ることができました。
施設に戻り、Hさんには外のトイレは色んな人が使うもので長時間使うのは迷惑がかかってしまうことを話しました。
対応者の中での対応
(良かった点)お店と施設に状況をすぐに伝えたこと。
Hさんにいつも通りの対応をしたこと。
(悪かった点)スーパーのトイレに入ることを了承してしまったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回はもしものことを想定して、施設に戻ってからトイレに行くことを提案できれば良かったと思います。
またHさんは日中の半分もトイレにいて、昼食を食べないなど日常生活にも支障が出ている場面があったため、少しずつでもトイレにいる時間を短くしていくべきかと思います。
トイレでないところにいる活動を充実させるなどの個別支援計画を実行中でした。
何かにこだわりのある方は多くいらっしゃると思うのですが、こだわりとの付き合い方や程度によっては減らし方などを模索していく必要があるのではないかと思います。