障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援B型

就労継続支援B型作業(職業)指導員自閉スペクトラム症(ASD)

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

利用者Sさんですが自閉症で軽度の知的障害をお持ちです。少し潔癖症のようなところがあり、心を許していない人に自分のものを触られることを極端に嫌う方です。
さらに、きつい言い方で注意をされることがとても苦手です。その日はSさんは施設内で内職作業をされていました。
休憩時間に他の利用者が入れてくれたお茶を飲むことができずにいました。
その際に、お盆の上に残っているコップがあることを他の利用者が見つけ、そのコップをその利用者に触られそうになり、Sさんは咄嗟にお盆を引いてこぼしてしまいました。
それを見た利用者が言葉遣いがきつめな利用者で怒鳴られてしまったため、そこからSさんは不穏な様子になり、昼食も食べたくないと言いはじめ昼食前に施設から走って出て行ってしまいました。
その時すぐにOが逃げださないか気にしていたため、走って追いかけて声をかけて何とか施設の駐車場まで戻ってもらいました。
その後、外にあるベンチで話を聞きました。話を聞いてみると「もう施設を辞めたい」「別の事業所で働く」と言っていました。
その話を聞きながらOは励ましたりして、少し落ち着いたところで施設に戻ってもらいました。
そのままサービス管理責任者に報告し、Sさんサビ管・Oの三人で話をして励ましたり、急に出て行ってしまうことはよくない等の話をして、お昼休憩をはさむとSさんはすっかり機嫌もよくなっていました。

対応者の中での対応

良かった点
・Sさんが不穏な様子になった時点で、逃げ出さないか警戒できていたこと。
・Sさんと施設内に戻った後、すぐにサービス管理責任者を交えて話ができたこと。
悪かった点
・警戒はしていたがその日は人員不足ということもあり、Sさんと離れた距離にいたこと。

今後同じ事例が起きた時の対処法

・他の利用者にきつい言い方をされた時点で別室等でSさんの話を聞き、静かな場所で落ち着いてもらうようにする。
・Sさんが不穏な様子であることを職員間で共有し、誰か一人は近い距離にいられるような人員配置にする。
・トラブルの原因になりそうなことを事前に把握し気を付けておく。(今回でいえばSさんのお茶は職員が入れたほうがよかった)

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