障害者施設の事例
施設名: 就労移行支援
就労移行支援アルバイト精神障害2級うつ病
対応者
対応者 アルバイト
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
利用者であるNさんは、うつ病や双極性障害を持ちながらも施設の職員として今後働きたいといっていた方で、施設の人からも一目置かれていました。
軽作業やパソコン業務の利用者の取りまとめもされていて、アルバイトである私ともよく話していました。
しかし時折「アルバイトと同じくらい働いても賃金は低いんだよな、今度奢ってよ!まあ、もらえるだけありがたいか。」と笑いながら愚痴をこぼされていたのを覚えています。
ある日職場に行くと利用者が半分くらい来ていません。私はLINE交換していたので聞いてみると「仕事内容が実情に見合っていない。利用者のみんなも不思議に思っていた。私は双極性なんで調子がいい時の基準で仕事を振られてもキツい。施設の人なのになんでわかってくれないんだ。みんなに相談したら共感してくれてボイコットしようという話になった。」といった内容でした。このボイコットは1週間ほど続きました。
LINEの内容をすぐに上司に伝え、電話をし謝罪した上で何度かカフェなどで個別に話し合いがされていました。
作業内容の割り振りについて適正化すること、職員が雑談をし固まりがちになっている実情を見直すことなどが改善案として出され、納得されてボイコットは終結しました。
対応者の中での対応
(良かった点)利用者が言ってくれる関係性ができていた事。(悪かった点)愚痴を冗談と捉えてしまい、上司に報告をあまりあげていなかったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
冗談であっても、愚痴が出てきた場合は速やかに上司に報告して、所長クラスの人と個別面談をフットワークを軽く実施する。
作業内容を均一化し障害に応じて職員がフォローしていくスタイルをとって負担を集中させないようにする。
双極性の特性を今一度理解し、調子がいい時ほど作業量を減らす事を考えるべきだと感じました。