障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
保護者が迎えに来る予定だったが一人で施設から帰った事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
保護者が迎えに来る予定だったが、普段通り一人で施設から帰ってしまった。
探しに行き、施設まで戻ってもらった。迎えに来た保護者には施設で待機してもらった。
伝えた内容を理解しているかきちんと確認をし、伝わっていなければ視覚的なアプローチを考える。
トラブルが起きた背景
利用者Kさんは自閉症でいつもお一人で通っておられます。
ごく稀に通院や用事で保護者さんが迎えに来られることがあるのですが、普段はお一人で通うことに慣れておられるので職員からのアプローチがないと終礼後はお一人で帰路についてしまわれます。
当日も終礼時にはKさんに言葉でお迎えが来る旨は伝えましたが、きちんと理解できていなかったようで終礼が終わるといつも通り玄関見守りの職員に挨拶をして帰路についてしまいました。
Kさんが帰路についてしまったことに気がつき、道中を探しに行きました。
もしその間、保護者さんが迎えに来られたらそのまま待ってもらうよう、玄関見守りの職員に伝え、実際に迎えに来られた保護者さんには施設にて待機してもらいました。
幸いまだ近くだったのでKさんに声をかけ施設まで戻ってもらい、本人へしっかりと伝えられていなかったことや職員の連携不足について保護者さんへ謝罪しました。
対応者の中での対応
良かった点は、Kさんを探しに行く際に玄関の職員へ保護者さんの対応をお願いしたことと、気付くのが早かったことです。
悪かった点は、「本人も分かっている」と思ってしまったことや、玄関の職員へしっかり伝わっていなかったことだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今日の帰り方やお迎えが来ることをしっかりとKさんが理解しているか確認をすべきだったと思います。
言葉で足りなければ視覚的にKさんへ伝わるように対策を考えるべきだと思います。
また職員の連携や確認もしっかりできるように終礼までに情報を共有できるよう対策の検討が必要かと思います。