障害者施設の事例

施設名: 自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)世話人精神障害2級うつ病

対応者

対応者

対応者 世話人

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Yさんは重度の双極性感情障害と聴覚過敏症のある人です。
自分は記録業務に追われており、フロアにいる利用者の見守りを1人で行っていました。
フロアにいたYさんが突然「うるさい!うるさい!」と立ち上がり、男性利用者Hさんの部屋に行きベッド脇にあるコールの配線を引きちぎりました。
焦った私が「やめてください。フロアに戻りましょう。」と声をかけたことにより逆上。フロアに行ったYさんが別の男性利用者Sさんの頭を置いてある雑誌を丸めて数発叩き、Sさんと口論になりました。
騒ぎを聞いた別の職員が数名掛かりでYさんを取り押さえ、後日相談員と家族と本人を交えて話し合いを行いました。
Yさんも自分のしたことを理解しており「雑誌で叩いてしまった。」と認めました。
なぜこのようなことをしたのかとYさんに尋ねたところ、コールがフロアに鳴り響きうるさいと思ったが止まらなかった。
そこに雑誌で叩いたSさんが大声で喋っている声が頭の中で鳴り響いてパニックを起こしたとのこと。
Sさんは「これぐらい大丈夫大丈夫。」と言っており、様子観察を行いましたが異常はなく。
Yさんはグループホームでの生活をやめて在宅での生活を送れるよう、相談員と話し合っています。
現在は自宅で家族と過ごされていますが、グループホームよりも精神が落ち着いているとのことです。

対応者の中での対応

自分がYさんの障害の症状をきちんと把握していなかったことが悪かったと思っています。
自分たちが慣れてしまっているコール音も不快に感じている人がいることに気づけなかったことを反省しています。
「フロアに戻りましょう。」という声かけがフロアの音にパニックを起こしているYさんにとってどれほど苦痛だったかと考えると、声かけやコミュニケーションは大事だということを再認識させられました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

もし、今後も突然発狂したり暴れたりした人がいても下手に声かけはせず、その人がそれまでどういう状態で過ごしていたのか冷静に思い出し、判断できるようにしたいと思います。
記録業務が忙しく、利用者の観察や見守りができないことは良くないです。今後は出勤人数に応じて見守りを増やす検討を行っています。

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