障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
就労継続支援A型サービス管理責任者身体障害統合失調症
対応者
対応者 サービス管理責任者
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
当A型事業所がコロナ禍の煽りを受け、収益の大幅な減少の為にA型の雇用を維持することが難しくなり、本年2月より「B型」に変更され、僅かな工賃のみの支払になることが昨年10月頃に利用者へ通達された。
利用者にとっては死活問題だ。
利用者の女性Sさんは精神障害もあり、現実を受け止めることが出来ず、B型に変更の通達後に「どうやって食べていけばいいの?」と発狂し、その場で泣き叫び出してしまった。
所長のKさんは利用者のSさんを別室に誘導し、Sさんの感情の高ぶりが落ち着くのを待ってから、ゆっくりとSさんに語りかけた。そして事無きを得た。
障害者、特に精神障害者にはひとそれぞれ、色々な症状やタイプが存在する。
「障害者とはこうだ」と決めつけず、障害者の方とよく向き合い、よく話を聞いてあげることが大切。
トラブルが起きた背景
就労継続支援A型事業所内
【誰が】
サービス管理責任者(所長)のKさん(55歳)と、利用者の女性Sさん(40歳)の間で起こった事例。
【何を・どの様に対応して・どんな結果になったか】
当A型事業所がコロナ禍の煽りを受け、収益の大幅な減少の為にA型の雇用を維持することが難しくなり、本年2月より「B型」に変更され、僅かな工賃のみの支払になることが昨年10月頃に利用者へ通達されました。
事業所の経営は遠く離れた地域の本部が行っており、まさに一方的な通達でした。
利用者に通達しなければならない所長のKさんにも寝耳に水の話でしたが、利用者にとっては大幅に収入が減ってしまう死活問題です。
利用者の女性Sさんは精神障害もあり、現実を受け止めることが出来ずB型に変更の通達後に「どうやって食べていけばいいの?」と発狂しその場で泣き叫び出してしまいました。
所長のKさんは利用者のSさんを別室に誘導し、Sさんの感情の高ぶりが落ち着くのを待ってからゆっくりとSさんに語りかけました。それでなんとか事無きを得たようでした。
対応者の中での対応
利用者のSさんは感情の起伏が激しく、とにかく落ち着かせることが重要でした。
所長のKさんはそれを熟知しておりSさんが落ち着くのをゆっくりと待った。
他の利用者がオロオロする中、機転の利いた行動で流石だと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
障害者、特に精神障害者には人それぞれ色々な症状やタイプが存在します。
頭で考えていることが言葉でスムーズに出せずにイライラしてしまう人、ほんのちょっとしたことがきっかけで感情が高ぶってしまいコントロールが出来なくなってしまう人、ひとつのことに集中して他のことには一切注意が向かなくなってしまう人など、数え上げたら切りが無い程です。福祉施設で働く皆さんは「障害者とはこうだ」と決めつけず、障害者の方とよく向き合いよく話を聞いてあげることが大切です。
まさに「ひとそれぞれ」なのですから。