障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
新人職員の不適切な言動により利用者がパニックを起こした事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
新人職員の不適切な言動により利用者がパニック障害の発作を起こした。
利用者をすぐ療養所に連れていき、ご家族に連れて帰ってもらった。当該職員は退職となった。
苦手な話がある利用者もいることをきちんと新人に説明する。
トラブルが起きた背景
私が勤める就労支援事業所は女性専用です。
作業指導員も女性を多く雇用していますが、人手不足によりパート勤務でTさんという25歳の男性が新しく入社してこられました。
Tさんにも利用者の方々にも「個人的な連絡先交換やプライベートでの交流は禁止です。」と注意をしましたが少し不安な状況下でした。
ある日、2時間程Tさんに作業指導を任せていたところSさんがパニック障害の発作を起こして「もう無理」とその場に泣き崩れました。
作業所にいた別の利用者に話を聞いたところ、Tさんが卑猥な話をしていて一部の利用者が盛り上がっていたこと、Yさんが耳を塞いで耐えていたことが確認できました。
Sさんを急いで療養所に連れて行き、声をかけましたが話が通じませんでした。
精神保健福祉士と相談の上、Sさんのご家族さんを呼んで連れ帰って頂きました。
その際にご家族さんから「その人が嫌な話をすると前々から聞いていました。」という話を伺いました。
作業所主任と相談後、Tさんは1年をもって退職となりました。
対応者の中での対応
人手不足を理由にTさんに作業指導を任せていたことと、自分が2時間目を離したことが悪かったと反省しました。
女性ばかりの作業所で、卑猥な話を苦手とする利用者がいることを事前にTさんにきちんと説明していなかったことも最大の反省点だと思っています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
Sさんのように苦手な話がある利用者もいることをきちんと新人に説明することを徹底したいと思っています。
持病や障害だけではなく、人それぞれ苦手なことや嫌なことがあると、もっと職員間で理解を深めていきたいです。