障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援B型

就労継続支援B型作業(職業)指導員精神障害2級統合失調症

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

精神障がい者の共同作業所で作業の遅さをバカにされて傷ついた鬱病と軽度の注意欠陥・多動性障害を抱えたSさん。冗談のつもりでバカにした発言を認め謝罪したAさん。 謝罪の機会を設けた後SさんとAさんは共同作業所で仲良く過ごされました。

Sさんからバカにされたと感じられたAさんの悩みについて、私が早めに対応したのは 良かったと思っています。 Sさんの育たれた環境が裕福であり、自慢話が多かったことを知っていましたので。 Sさんに悪意が無くても、他の利用者がバカにされたと感じることは起こり得ると 想定していたのです。 SさんとAさんのそれぞれからお話を伺い、それぞれの気持ちを確認した上で謝罪の機会を 設けました。Aさんが納得されるところまでの対応ができましたし、以後、両者の関係が 良好に保てたので良かったと思っております。

Sさんのように裕福な環境で育った人もいれば、そうでない人も利用者にはおられます。 コミニュケーション能力や学歴などについても大きな差があったりもします。そのような実態をよく理解して、起こり得る問題を想定しておくことは必要。 今回の事例のように、他の利用者からバカにされたと訴える利用者は他にもおられました。 私が相談を受けたケースのほとんどは誤解によるものでした。それだけ傷つきやすい 心理状態の人が施設利用をされているという事だと思います。 相談を受けた時には、必ず優しくお声かけするなどの心のケアをしていただきたいです。

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トラブルが起きた背景

精神障がい者の共同作業所で、利用者が他の利用者から作業の遅さをバカにされて傷つくという状況が起こりました。
Sさんは鬱病と軽度の注意欠陥・多動性障害を抱えておられる利用者でした。性格的に明るくて共同作業所には安定して通われており、大きなトラブルなど起こすことはありませんでした。
しかし実家が地元では有名な飲食店を経営されており、裕福な家庭で育てられました。そしてご両親の息子に対しての躾が甘かったこともあり、また成人してからも小遣いを与えて生活をさせていたために、わがままなところがありました。時々、職員や他の利用者に対して見下すような言動が見られました。
ある日、Sさんの隣りで作業をされている利用者Aさんから職員の私は相談を受けました。
その内容は「Sさんにバカにされてばかりいるから、作業所に通うのが辛い」というものでした。
Aさんは経済的に厳しい環境で過ごされており、また作業も他の利用者より少し遅めでしたので、そういった点をSさんから指摘されて酷くバカにされたと感じておられたのです。
結局、後から分かったことなのですが。Sさんと面談をした結果、悪意を持って経済的な差についてAさんのことをバカにした訳ではありませんでした。Sさんが自身の着ている服や、家にあるゲーム機などを自慢することが多かったために、Aさんはバカにされたと感じられたのでした。
ただ作業の遅さについては、SさんはAさんをバカにするような言葉を言ってしまったかも知れない、と認められました。
Sさんとの面談の後日、Aさんに私から説明をしました。(Sさんが経済的なことではバカにはしていないことをお伝えしました)
そしてSさんが言ってしまったとされる《作業の遅さをバカにした発言》については、改めて機会を設けてSさんからAさんに謝って貰いました。Sさんは友達感覚で、Aさんの作業の遅さを冗談を言いながら笑ったそうです。(Aさんがそれを言われて傷ついていると知り、Sさんは自ら謝りたいと希望されました)
謝罪の機会を設けた後は、SさんとAさんは共同作業所で仲良く過ごされました。

対応者の中での対応

Sさんからバカにされたと感じられたAさんの悩みについて、私が早めに対応したのは良かったと思っています。
Sさんの育たれた環境が裕福であり、自慢話が多かったことを知っていましたので。
Sさんに悪意が無くても、他の利用者がバカにされたと感じることは起こり得ると想定していたのです。
SさんとAさんのそれぞれからお話を伺い、それぞれの気持ちを確認した上で謝罪の機会を設けました。Aさんが納得されるところまでの対応ができましたし以後、両者の関係が良好に保てたので良かったと思っております。

今後同じ事例が起きた時の対処法

Sさんのように裕福な環境で育った人もいれば、そうでない人も利用者にはおられます。
コミュニケーション能力や学歴などについても大きな差があったりもします。
ですのでそのような実態をよく理解して、起こり得る問題を想定しておくことは必要かと思います。
今回の事例のように、他の利用者からバカにされたと訴える利用者は他にもおられました。
私が相談を受けましたケースのほとんどは誤解によるものでしたが。それだけ傷つきやすい心理状態の人が施設利用をされているという事だと思います。
相談を受けた時には、必ず優しくお声かけするなどの心のケアをしていただきたいです。

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