障害者施設の事例
施設名: 生活介護
生活介護生活支援員身体障害統合失調症
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
既往症状により、頭痛の訴えが多く痛み止めの処方をされていたが、我慢ができず処方制限以上に服用を希望されることが多い入居者でした。 我慢ができないまま手当たり次第に訴えられ自由に動く片手と車椅子で回りの職員を追いかけて杖で引っ掛けたり、暴言を吐かれたりを繰り返される方でした。 本人の怪我防止と周囲の利用者への被害回避と事故の未然の為に距離をとったり、上司に対応頼んだり、静養ベッドのコーナーへ案内して物理的、環境的に気分転換を図って対応していました。 かなりの暴言がありましたが、コール対応のたびに意思を尊重するが、服薬が増えると危ないことを返事に混ぜながら会話でガス抜きするように対応を繰り返し、可能な限り頓服の回数を増やさないよう努めました。 お話の環境に慣れてきてからは毎回とはいかなくても、気分転換を繰り替えすことで服薬を先延ばしできていることにご本人も自覚と自信が持て始めたのか、暴言暴力の回数がへり、表情が多少おちついてみられるようになりました。 気が向くとレクリエーションに参加の意向もみせてくださって、実際楽しまれていたようです。
精神的に追い詰められていた状態の方でしたのでどんな声掛けも利用者からみると喧嘩を売っていると受け止められていたようです。が、何度も会話やマッサージや気分転換を繰り返し、本人の体調に影響しない要望に対応していると、その方から名指しで呼んでいただき、お世話をさせてもらうようになりました。 いつでも機嫌よくとは難しいし、わざと手が離せないタイミングで暴言を吐かれたりもありましたが、こちらが適当に対応しているのではないという姿勢をみせ、理解していただけたときはとても誠実に対応してくださった。
施設入居者はどんな方も自分の認識の中に大事な家や家族や思い出、財産をしまい込んで入居されている方ばかりでした。 自身の自由やプライバシー、意思を入居によって自主的に諦めてしまうことがストレスになり、体や心の不自由とともに追い詰められている方が多かったです。 介護は学校で技術と知識を習いましたが、実際に自分の知らない経験と苦労を抱え込んでいる入居者のお世話は勉強したことだけでは解決も解消もできませんでした。 結局相手を知ろうと意識して向き合わないと学校で学んだことは役に立ちませんでした。 介護職は気持ちだけあっても入居者に怪我をさせてしまう仕事でした。 どんな入居者相手でもその人を知って必要な支え方のパターンを介助者が準備しておき、必要な時に必要なだけ提供できることが大事だと思います。提供、提示して信頼のうえで受け取っていただけるように向き合い、話し合い支えになっていくことを大事にしてほしいです。
トラブルが起きた背景
既往症状により、頭痛の訴えが多く痛み止めの処方をされていたが、我慢ができず処方制限以上に服用を希望されることが多い入居者でした。
我慢ができないまま手当たり次第に訴えられ自由に動く片手と車椅子で回りの職員を追いかけて杖で引っ掛けたり、暴言を吐かれたりを繰り返される方でした。
本人の怪我防止と周囲の利用者への被害回避と事故の未然の為に距離をとったり、上司に対応頼んだり、静養ベッドのコーナーへ案内して物理的、環境的に気分転換を図って対応していました。
かなりの暴言がありましたが、コール対応のたびに意思を尊重するが、服薬が増えると危ないことを返事に混ぜながら会話でガス抜きするように対応を繰り返し、可能な限り頓服の回数を増やさないよう努めました。
お話の環境に慣れてきてからは毎回とはいかなくても、気分転換を繰り替えすことで服薬を先延ばしできていることにご本人も自覚と自信が持て始めたのか、暴言暴力の回数がへり、表情が多少おちついてみられるようになりました。
気が向くとレクリエーションに参加の意向もみせてくださって、実際楽しまれていたようです。
対応者の中での対応
精神的に追い詰められていた状態の方でしたのでどんな声掛けも利用者からみると喧嘩を売っていると受け止められていたようです。が、何度も会話やマッサージや気分転換を繰り返し、本人の体調に影響しない要望に対応していると、その方から名指しで呼んでいただき、お世話をさせてもらうようになりました。
いつでも機嫌よくとは難しいし、わざと手が離せないタイミングで暴言を吐かれたりもありましたが、こちらが適当に対応しているのではないという姿勢をみせ、理解していただけたときはとても誠実に対応してくださった。
今後同じ事例が起きた時の対処法
施設入居者はどんな方も自分の認識の中に大事な家や家族や思い出、財産をしまい込んで入居されている方ばかりでした。
自身の自由やプライバシー、意思を入居によって自主的に諦めてしまうことがストレスになり、体や心の不自由とともに追い詰められている方が多かったです。
介護は学校で技術と知識を習いましたが、実際に自分の知らない経験と苦労を抱え込んでいる入居者のお世話は勉強したことだけでは解決も解消もできませんでした。
結局相手を知ろうと意識して向き合わないと学校で学んだことは役に立ちませんでした。
介護職は気持ちだけあっても入居者に怪我をさせてしまう仕事でした。
どんな入居者相手でもその人を知って必要な支え方のパターンを介助者が準備しておき、必要な時に必要なだけ提供できることが大事だと思います。提供、提示して信頼のうえで受け取っていただけるように向き合い、話し合い支えになっていくことを大事にしてほしいです。