障害者施設の事例
施設名: 短期入所(ショートステイ)
利用者が何度も浣腸をしてほしいと訴えた事例
対応者
対応者 看護師
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
夜間利用者が何度も浣腸をしてほしいと訴えた。
頻繁に浣腸ができないことを伝えたが納得されず、再度浣腸を行うと入眠された。
信頼関係を構築した上で対応ができるように心がけることが必要。
トラブルが起きた背景
夜間ショートステイの居室にて、利用者であるHさん80歳女性が、排便が出なくて浣腸をしてほしいと固執した状態でいました。
Hさんは排泄不穏な状態でありました。
はじめ頓用で使用可能であったイチジク浣腸を実施しました。
最初の1回は排便がありましたが、その後何回も同じことをナースコールで呼び、排便が出ないから浣腸をしてほしいと訴えていました。
頻回に浣腸はできないことを伝えて対応していましたが、夜間であり入眠目的に再度浣腸をして対応し、その後も何とかなだめながら入眠を得ました。
対応者の中での対応
本人の訴えに合わせた対応ができ、傾聴・受容することで結果的に夜間であることからも入眠に持っていけたことは良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
第一に、本人の訴えをしっかりと聞くことが大切かと思います。
私たちは、利用者さんとの信頼関係の構築が必要な職業です。
私たちが利用者さん本人を信頼しないと利用者さんからも信頼してもらえません。
信頼関係を構築したうえで対応ができるように心がけることが必要です。
第二に医療的な側面から、浣腸を頻回に実施することは危険であることを認識する必要があるとのことです。
浣腸の手技は、腸管損傷の危険が伴う処置です。
安全にすすめられるように医療に関する知識、技術も必要であると考えます。