障害者施設の事例
施設名: 短期入所(ショートステイ)
知的障害の利用者から抱きつかれた事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
知的障害の利用者に親しみの感情を持たれており、背中から抱き着かれた。
その場で注意し、別の職員が引き離した。
支援者が節度を持って利用者に接することが必要。
トラブルが起きた背景
入所施設内でのこと。
YはHさんの生活支援において担当職員でもありました。
Hさんは軽度の知的障害がありますが体は健康で、一見したところでは高校生くらいの男子です。
Yは女性職員でもあり、Hさんが母親でも姉でもなく親しみの感情をもっていることを分かりつつ、適度な距離で生活指導員として接していました。
ただHさんはふざけてYに近づいたりすることがあり、他の職員から注意を受けることもあるような状況でした。
そんな中でYが物品倉庫内で備品を取り出そうとしていたところ、その倉庫にHさんが入ってきて背中から抱き着かれました。
とっさに「止めなさい!」と大きな声を出し、それに気づいた別の職員がHさんをはがすようにして倉庫内から出しました。
Yは驚きHは他の職員から叱られ、その後も担当は外れることはありませんでしたが、Hさんが近くにいるときには他の職員や入所者さんがいる前で仕事をするようにしました。
対応者の中での対応
すぐに声を出し毅然とした態度を示したので瞬時のことで済みました。
またHさんもそれがいけないことと理解できたと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
福祉施設内でも異性という感覚や人を好きになる興味を持つという感覚はあります。
そこを利用している障がいのある方と働く者との年齢が近かったり、趣味が似通ったりしていると親しみ以上の感覚が生まれてくるのも当然です。
ただ知的に障がいがあり、どこまでが家族愛のようなものか性的対象としてなのかの区別、判断は難しいです。
だからこそサポート側として働くものが、しっかりとした態度で接することが必要です。
それが自身の身を守ることにもつながります。