障害者施設の事例

施設名: 共同生活援助(グループホーム)

共同生活援助(グループホーム)サービス管理責任者精神障害1級うつ病

対応者

対応者

対応者 サービス管理責任者

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

歩行状態や振戦、すくみ足、仮面様顔貌、前景、突進等で一日に転倒を10回以上繰り返しており背景にパーキンソン病があることが推測出来ないまま、日に日に筋萎縮が強くなり居室から出ることが徐々に難しくなった。

主治医である精神科のクリニックへ、こちらで診断名を出すことは出来ないので、パーキンソン病に付随する症状を時系列で記録として残すことを徹底し、転倒リスクが高い要因を検討していただく方向で相談しました。 元々こちらの方、受診はタクシーで単独で毎回受診していたのですが、付き添いの重要性を改めて身に染みる一例ではあるのですが、まずは本人に対する問診で、ドクターからの問いかけに『変わりないです』と言い切ってしまうのです。 そのやり取りの後に、スタッフ側から上記の症状を記録に沿って報告。 元々長く内服していた精神科薬の影響で短期間に同様の症状が出ることはあるのかと伺い、その段階で脳神経外科に紹介状を書いていただき、MRI結果、パーキンソン病の診断名が下りました。 当然、内服薬も変更。 進行性の病気なので一時的な物ではありますが劇的に歩行状態が改善。 今のうちに高齢者対応のサービスに切り替えを勧め、今はデイサービスを併用し訓練しながら半年に一度、入居継続の判定会を開催し、ご家族を交えて今後の方向性を検討している最中です。 介護認定が厳しくなっており現在要介護2のため、3が出たら特養の申し込みをする流れまでは構築出来ました。

福祉サービスも介護保険サービスも、利用するサービスの役割は共通していると思います。 まずは安定した生活や楽しみを持つこと、体調や身体状態を維持することなどがメインではありますが、意外に忘れてしまいがちなのが病状の進行状況の確認。 それにおいて重要なのが、内服が合っているかどうかという部分だと思います。 今回は最初の段階での症状説明がされておらず、主治医の判断で精神症状の悪化の懸念から精神科薬を増量、増量と重ねておりましたが、その後の変化を単独で把握できるようならばそもそも、福祉サービスは利用せずとうの昔に自立しているはずです。 効いていない、悪化していると感じたとき、改めて今考えられる背景は何なのかを病気に関しての知識は素人であっても、明確にこれという説明は出来るようになっておくべきだと考えます。 今までは、ただ『転んだ!』とだけ報告していた本人も、脳神経外科からパーキンソン病の主症状の説明を受け、若干ですが自分でもその症状を、スタッフが不在の時間帯の報告を自らあげて頂けるようになりました。 こういうことが支援という意味合いなのではないでしょうか。

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トラブルが起きた背景

三年前の出来事です。
この方、主病は統合失調症で10年以上長期入所している方ですが、高齢になるに伴い高齢者特有の疾患が目立つようになってきました。
歩行状態や振戦、すくみ足、仮面様顔貌、前景、突進等で一日に転倒を10回以上繰り返しており、居室も階段を上って2階のため大きな怪我に繋がっていないのが不思議なくらいでしたが、障害福祉サービスの事業所ではこの手の疾病にたいしての事例が少なく、背景にパーキンソン病があることが推測出来ないまま、日に日に筋萎縮が強くなり居室から出ることが徐々に難しくなっておりました。

対応者の中での対応

主治医である精神科のクリニックへ、こちらで診断名を出すことは出来ないので、パーキンソン病に付随する症状を時系列で記録として残すことを徹底し、転倒リスクが高い要因を検討していただく方向で相談しました。
元々こちらの方、受診はタクシーで単独で毎回受診していたのですが、付き添いの重要性を改めて身に染みる一例ではあるのですが、まずは本人に対する問診でドクターからの問いかけに『変わりないです』と言い切ってしまうのです。
そのやり取りの後にスタッフ側から上記の症状を記録に沿って報告。
元々長く内服していた精神科薬の影響で短期間に同様の症状が出ることはあるのかと伺い、その段階で脳神経外科に紹介状を書いていただき、MRI結果パーキンソン病の診断名が下りました。
当然、内服薬も変更。
進行性の病気なので一時的な物ではありますが劇的に歩行状態が改善。
今のうちに高齢者対応のサービスに切り替えを勧め、今はデイサービスを併用し訓練しながら半年に一度、入居継続の判定会を開催しご家族さんを交えて今後の方向性を検討している最中です。
介護認定が厳しくなっており現在要介護2のため、3が出たら特養の申し込みをする流れまでは構築出来ました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

福祉サービスも介護保険サービスも、利用するサービスの役割は共通していると思います。
まずは安定した生活や楽しみを持つこと、体調や身体状態を維持することなどがメインではありますが、意外に忘れてしまいがちなのが病状の進行状況の確認。
それにおいて重要なのが、内服が合っているかどうかという部分だと思います。
今回は最初の段階での症状説明がされておらず、主治医の判断で精神症状の悪化の懸念から精神科薬を増量、増量と重ねておりましたが、その後の変化を単独で把握できるようならばそもそも、福祉サービスは利用せずとうの昔に自立しているはずです。
効いていない、悪化していると感じたとき、改めて今考えられる背景は何なのかを病気に関しての知識は素人であっても、明確にこれという説明は出来るようになっておくべきだと考えます。
今まではただ『転んだ!』とだけ報告していた本人も、脳神経外科からパーキンソン病の主症状の説明を受け、若干ですが自分でもその症状をスタッフが不在の時間帯の報告を自らあげて頂けるようになりました。
こういうことが支援という意味合いなのではないでしょうか。

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