障害者施設の事例
施設名: 自立訓練(生活訓練)
ギャンブル依存症の方がスタッフに好意を抱いた事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
ギャンブル依存症の方がスタッフに好意を抱いた。
スタッフ間で共有し、上司に対応を代わってもらった。距離を置いてしばらくすると、落ち着かれた。
相手の認知が歪んでおり意図しない捉え方をされる可能性もあるため、自分の個人的な情報は伝えないように徹底する。
トラブルが起きた背景
Sさんはギャンブル依存症の方で、デイケアに通いながら就労支援にも通われています。
普段はとても穏やかではありますが、自分の思い通りにならないことがあると受け入れがスムーズにいかないことが多々あります。
私とSさんは他の利用者様と比べて話す機会が特別多いわけではなく、話す内容についても体調に関してであったりSさんの趣味など特段変わった内容ではありませんでした。
どういった言葉、場面がきっかけだったのかはわかりませんが、ある時からSさんが私に話に来られる回数が増え、次第に私に関することを訪ねに来られることが多くなり最終的にプレゼントを持って来られました。
受け取ることはせず上司に対応を代わっていただきました。
そこで私に好意があることを話され、また上司に対応を代わったことが気に障ったようで立腹されました。
しばらくの間はあまり関わることがないよう距離を置くこととなりました。
時間が経ったことでSさんの気持ちも落ち着かれ謝罪にも来られました。
現在は特別な感情は抱いていないようです。
対応者の中での対応
依存症の方の特性として認知の歪みがあるため言葉、言動に気をつけていても歪んだ捉え方をする場合があるので、改めて気をつけることは学びとなりました。
良かった点として、利用者の好意に気がついた時に早めに上司や担当スタッフに共有をしておいたこと、必要な場面で迅速に上司に対応を代わってもらったことが挙げられます。
悪かった点として、利用者の方に個人的なことに関する質問をされた場合に、自分のことは極力話さないようにすることが徹底出来ていなかったことが挙げられます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
何か気にかかる点が出た際は、早いうちに他のスタッフに共有しておくことがとても大切だと思います。
支援としてもそうですが事件にもなりかねません。
自分だけで解決しようとするのではなく周りの支援者を巻き込んで対応をしたり、考えていくことが重要になってくると思います。
また普段から自分の言動にはやはり気をつける必要がありますが、今回のように相手の認知が歪んでいることもあり、意図しない捉え方をされる場合がどうしてもあるかと思います。
自分の個人的な情報は伝えないように徹底し、自分を守ることで利用者を守ることも出来ると思います。