障害者施設の事例
施設名: 放課後等デイサービス
利用者の母親が恋愛トラブルも事業所に対応を求めた事例
対応者
対応者 社会福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者の母親が事業所外でのトラブルも事業所に対応を求めた
他利用者への対応時間が確保できなくなったため退所を依頼
放課後等デイサービスとして提供できるサービス範囲を最初に明示する
トラブルが起きた背景
私は他の事業所から異動をしてきたのですが、異動先の放課後等デイサービスには当時35名ほどの利用者さんがおり、Sさんはその中の1人でした。
Sさんは当時、中3〜高1になる年齢の女の子。
Sさんはとにかく恋愛体質で、事業所内の男性利用者と次々に付き合い何度も別れを繰り返していました。
彼女の中で恋愛すること、彼氏がいることがステータスになっていたのだと思います。
Sさんも大変だったのですがそれ以上に大変だったのがSさんのお母さんです。
例えば、事業所の外で起こったトラブルも事業所に対応を求め、お母さんから電話が掛かってこない日の方が珍しいくらいでした。
お母さんへの対応に時間を取られて、他の利用者さんへの対応ができないほどの実害があったため、最終的には退所してもらいました。
対応者の中での対応
私が異動をした時には既に問題が表面化していたため良かったところを探すのは難しいのです。
Sさんは言葉で説明するだけでは伝わらないことが多かったため、何を改善しなければいけないかをホワイトボードに書いていき、視覚で見える化をして理解をしやすくしたこと、ホワイトボードの写真を撮影して言った言わないの問題をなくせたのは良かったと思います。
悪かった点としては、放課後等デイサービスとして提供できるサービスの範囲を最初に伝えなかったことで、事業所外のトラブル対応も求められる状況を作ってしまったことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の件で一番の問題は、入所をする際に放課後等デイサービスとして提供できるサービスがどこまでなのかを示していなかった点だと思います。
最初が本当に肝心なので、特に言いにくいことは契約の際に全て伝える。
今回のケースを教訓にするなら、利用者さん同士の恋愛トラブルに関して事業所側は一切関与しないことを伝えるべきだったと思います。
特に通所型のサービスはできることが限られるため、何ができて何ができないのかを最初に伝えることが大切だと思います。