障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
境界性パーソナリティー障害の方が他者に執着する事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
境界性パーソナリティー障害の方が他者に執着する
書籍で障害について調べて対応した
必要があれば、無理せずに出来る人に交代してもらうのもひとつの手
トラブルが起きた背景
Sさんは男性です。
境界性パーソナリティー障害を患っているということでした。
20年近くボランティア活動に参加してきた私ですが、初めてこの病名の方と出会い、何も知識がないことを危惧して学習目的に本で調べました。
非常に難しい病気だということはわかりました。ただそのような人に出会い、人間関係などで体験がない分難しいと感じていました。
依存という表現がよく用いられていますが、似たような感じです。
ただ一時的に接している限り何かが起こるかというと、気が付きにくいので普通に対応するようにはしていました。
ところが数名のグループになると少しおかしいなという点が出てきます。
まるで小さな子供のように自分の意思がないように振る舞うなど、成人としてはおかしな感じがあります。
そして会う人会う人に執着するので帰宅時に離れるということが難しいようでした。
対応者の中での対応
相手が男性であるということが私には難しいと感じる原因の一つでした。
境界性パーソナリティー障害について本を探した行動は評価できると思います。
それに基づいての対応が正しいのかどうかまではわからないのですが、冷静に見るということは良かった点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
本を探して自力で学習を行おうが、対応方法まで習得出来るわけではありません。
例えば、グループホームの運営者やスタッフが対応や病気について詳しいのかといえばそうでもないのです。
このような難しい病気の場合は、少し対応を間違うことにより事故が発生する危険性もあります。
それを考えると、気軽にボランティアを引き受けることも考え直した方が良いと反省した日もありました。
一種の病気についての対応を学習していく方が良いとは思いますが、様々なケースを任せられることもあります。
その場合、無理せずに出来る人に交代してもらうことも対応の一つかと思いました。