障害者施設の事例

施設名: 就労移行支援

統合失調症の方が職員の指導をいじめと勘違いした事例

対応者

対応者

対応者 ボランティアその他/男性

お相手

対応者

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

統合失調症の方が職員の指導をいじめと勘違いした。

他職員に応援を依頼し、面談の時間を設けたことで落ち着きを取り戻した。

利用者との信頼関係を構築しておくことが重要。

トラブルが起きた背景

利用者Sさんが作業所にて私ともう一人別の利用者Mさんの付近で作業をしていました。

私は作業所に参加して間もないMさんに対し、作業の進め方を指導していました。

Mさんは何度も同じことを確認する性質があったため、私はその都度覚えられるまで指導を行っていました。

Sさんはそれを睨みつけるように見ていました。

Sさんの手が止まっていることに気付いた私はSさんに「どうしたの。体調が悪いの?」と尋ねました。

それに対しSさんは「〇〇(私)がMさんに対して何回も暴言を吐いている」「〇〇(私)は利用者をいじめている」と大声で周囲に聞こえるように騒ぎ出しました

対応者の中での対応

私はSさんをなだめようとしましたが、かえって大声で騒いでしまうため他の職員の応援を依頼しました

他の職員が到着し、Sさんを別室へと案内しお話を聴く時間を設けました。

1時間ほどの面談の後、Sさんは落ち着いた様子で作業に戻りました。

念のため私とMさんは別室で別の作業に当たることになった。

良かった点としては、自分が声をかけてもかえってSさんを興奮させると判断し、Sさんが普段からよく話しかけている他の職員に応援を依頼した点です。

また、Sさんが別室で面談している間に、私とMさんが別室で作業することや、交代で別の職員が入ることでSさんが戻った際に再度興奮する危険を回避することが出来ました。

悪い点としては、Sさんが興奮したことでMさんを含め他の利用者にも緊張感が伝わってしまい、一部の利用者が頭痛などを訴えていた点です。

Sさんの様子がおかしいことにもっと早い段階で気付いていれば、他の利用者への悪影響を軽減出来たのではないかと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

Sさんは以前から職員から利用者への虐待や暴言といった被害的な妄想を訴える方でした。

反面、自分が気に入っている職員には甘えるような様子も見られるため、信頼関係の構築が重要であったと改めて感じました。

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