障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
聴覚過敏の方が雨音に反応しパニックを起こす事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
聴覚過敏の方が雨音に反応してパニックを起こし、職員に暴力を振るった。
雨が降る、もしくは降りそうである場合は施設利用を中止してもらうよう調整した。
特定の音に敏感であるという症状については、情報共有をきちんと行うことが重要。
トラブルが起きた背景
Hさんは当施設を利用している際に雨の音によってパニックになるという症状が起き、パニックになったことで当職員に暴力を働くといったトラブルを起こしてしまいました。
なお当施設は残念ながら防音能力が乏しいため大雨においては雨音が室内に聞こえるという点があり、当時の作業内容では室内に音があまり発生しなかったことからHさんが過敏に雨音に反応し、職員に暴力を働いてしまったのです。
その上でHさんについては雨が降る、もしくは降りそうである場合は施設利用を中止してもらうことで調整をとりました。
対応者の中での対応
今回の対応については事前にHさんが聴覚についてとても繊細であることを知っていたのですが、雨の音に対してパニックになるほど反応するという情報については共有できておらず指導員側の間で共有不足がありました。
なので一部、職員はHさんについての情報を知っていて危険性があるかどうかについても分かりかねるという状態だったので、情報の共有が不足していた点が落ち度です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
音に敏感、それも特定の音に敏感であるという症状については情報共有が行き届いていない場合、対象者がパニックになることで暴力を周りに振るう結果になることもあり情報の共有が重要だと思います。
当施設の場合、一部の人物が情報を知っており、共有をすることなく指導に当たっていたことでこのような結果になったため、問題になり得そうな事例を持つ人物については情報の共有を優先するのが望ましい対応法に思えます。