障害者施設の事例
施設名: 就労移行支援
軽度知的障害の方が嫌なことを消化できず遅刻する事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
軽度知的障害の方が嫌な出来事を消化しきれず遅刻を繰り返す
迎えに行くが抵抗する
心の問題であるため、専門家の力を借りることがベスト
トラブルが起きた背景
もともと性格の大人しい、優しい人のようです。
遅刻すること以外の難しい対応はないものの、遅刻の頻度が多く常習です。
関わるうちに、Mさんは嫌な出来事を上手く消化させることができずに、家に帰っても抱え込んでいるようだと気づきました。
家族に打ち明けることもない様子で愚痴を言うことも難しいようです。
だからいつも遅刻という行動で嫌なことから逃げようとしているように見えます。
これは健常者にも起こりうることで、耐え難い現実に直面した時に起こることもあるのですが、Mさんの場合はほんの些細な出来事に反応しています。
自宅に迎えに行ったりしても抵抗するので、大変エネルギーを要します。
対応者の中での対応
私としてはMさんの感性のままに生きられたら良いのにと願っていますが、一応は迎えに行ったりします。
Mさんの嫌だと感じる心を、ありのままにしてあげたいというスタンスは、接するときに良い対応の起爆剤となっているように思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
心の領域を扱うのでとても難しいと思いますが、そんなに大した問題でもないようにも思っています。
自分自身も生身の人間ですし生きている限りは心あたりはあります。
尊重しながら生活習慣を身につけていくようにフォローするには思いやりが大事ではないかと考えています。
無理強いはせずに受け止めて話を聞くようにします。
ただ、心のケアには専門家の方が向いているので、あまり深入りすべきではないように思います。
多様な専門家の力を借りることがベストだと思います。