障害者施設の事例
施設名: 自立訓練(生活訓練)
軽度知的障害の方とスタッフのコミュニケーション不足事例
対応者
対応者 アルバイト
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
軽度知的障害の方とスタッフのコミュニケーション不足トラブル
自分の判断で腕時計を渡し、相手の行動を落ち着かせることができた
服装品を持ち込まない配慮が必要だった。周囲との情報の共有も重要で、利用者自身や病気についても学ぶべき
トラブルが起きた背景
利用者さんはまだ若年層で軽度の障害ということで、経験の浅い自分にも担当させてもらえました。
周囲はできるだろうと判断した理由はわかりませんが、自分とのコミュニケーションが難しく何も成し遂げられない状況になってしまいました。
というのも、私が利用者さんの病気のこと勉強不足であったためかと反省したからです。
例えば、こんな困った事態が起きました。
利用者さんが私の腕時計に執着して止まない時、どうして良いのかわからずにただ利用者さんに振り回されて時間は過ぎて行くばかりでした。
正解がないのかもしれませんが、とにかく収拾がつかない事態でした。
対応者の中での対応
周囲は私たちのやりとりを目撃している環境でしたが、誰も間に入ることもなくさんのご家族ももちろん私に任せた状態でした。
腕時計を外して利用者さんに渡してみると、腕時計を受け取り満足そうに遊び出したので、とりあえずことなきを得ました。
この時の自分の対応で後から振り返ってみて良かった点は、誰も助けにこないと判断した後の時点で、自分の頭で判断することができたことです。
英断なんていう大袈裟なことではありませんが、自分にとっては責任感を感じていますから勇気がいる判断でした。
最初の方は私は自分のお気に入りの腕時計を渡したくないために、利用者さんに対して強く制止するようなことも一旦は行いましたが、利用者さんの執着や力はとても強いと感じました。
それは同じ17歳の子の中では反抗期のような感じでした。
結果、利用者さんの好奇心、興味のままに自分の腕時計を渡して良かったと思いました。
理由は、関心の高いものを渡すとスーッと行動が変わったからです。
一方で悪かった点は、あらかじめ周囲の方との情報共有ができていないことだと思います。
これは私が受け身の体制でアドバイスを待っていたからであり主体的になっていなかった証拠です。
またこちらも自分の悪い点ですが、そもそも失くして困るような服飾品はつけない、持ち込まないという意識も足りていなかったと後から反省しました。
時計などの服飾品は、利用者さんの体を傷つける可能性もあるということも考えて身につけるべきだということを反省しました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まず第一に大切な事は、情報の共有であるかと思われます。
担当する方のことや、病気の特徴についての勉強を主体的に行うべきだということです。
そのような準備を経てから、対応するということが条件になるのではないかと学んでいます。