障害者施設の事例

施設名: 自立訓練(生活訓練)

重度知的障害の方がマスクが苦手で外出が限られる事例

対応者

対応者

対応者 ボランティアその他

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

重度知的障害の方がマスクが苦手で外出が限られる。

施設内ではまず短時間付けるという事から練習を始めました。5分、10分と徐々に慣れてきたので、スーパーでの買い物に行くことにしました。10分程度の短時間で済ませ、店内でのみ付けて、外に出たら外すことを繰り返すうちに「屋内ではマスクをする」ということを徐々に理解してきてくれました。また練習は不織布のマスクを主に使っていましたが、Yさんの場合はガーゼのマスクの方が抵抗がないようで、徐々に30分1時間と付けている時間を延ばすことが出来るようになりました。 最初は「病気が流行っているからマスクをします」などと説明していましたが、それでは理解が難しいので「屋内ではマスクをする」という実際の体験を、繰り返していったことが良かったと思います。 また最初は本当に1分もできない状態ですぐに投げ捨てていたので、不織布の使い捨てマスクの方が良いと思って使っていたのですが、Yさんにとっては不織布の感触が好きではなかったのかもしれません。最初からガーゼマスクを試していたら、Yさんにとってもっと楽に練習を重ねていけたのではないかと、配慮不足だったと反省しています。

マスクが苦手な利用者さんは少なくないので、どのように慣れていってもらうか、一人一人の特性に応じて考えていけたら良いと思います。中にはかわいいマスクの柄だとずっと付けていられる人もいますし、感触によりコットンなら良かったり、水着素材のものが好きな方もいます。マスク生活は長く続きそうなので、充実した生活を送っていくためにも、利用者さんそれぞれに合う方法を考えていくことが急務だと思います。

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トラブルが起きた背景

生活介護利用者のYさんは重度の知的障害がありますが、身体的にはとても元気な方です。外出がとても好きで楽しみにしていたのですが、コロナ禍でのマスク問題が勃発しました。Yさんは感染症についての理解は難しく感覚過敏もありマスクが苦手でした。ただ大好きな水族館、鉄道博物館などに行くにしてもマスクが必須になっていて、マスクができなかったり頻繁に投げ捨ててしまうと、どうしても行けなくなってしまいます。そこで施設内でマスクをする練習を始めましたが、マスクをする理由がわからなければ投げ捨ててしまうのは当然でもあり、なかなか困った問題になっていました。

対応者の中での対応

施設内ではまず短時間付けるという事から練習を始めました。5分、10分と徐々に慣れてきたのでスーパーでの買い物に行くことにしました。10分程度の短時間で済ませ、店内でのみ付けて、外に出たら外すことを繰り返すうちに「屋内ではマスクをする」ということを徐々に理解してきてくれました。また練習は不織布のマスクを主に使っていましたが、Yさんの場合はガーゼのマスクの方が抵抗がないようで、徐々に30分1時間と付けている時間を延ばすことが出来るようになりました。
最初は「病気が流行っているからマスクをします」などと説明していましたが、それでは理解が難しいので「屋内ではマスクをする」という実際の体験を繰り返していったことが良かったと思います。
また最初は本当に1分もできない状態ですぐに投げ捨てていたので、不織布の使い捨てマスクの方が良いと思って使っていたのですが、Yさんにとっては不織布の感触が好きではなかったのかもしれません。最初からガーゼマスクを試していたらYさんにとってもっと楽に練習を重ねていけたのではないかと、配慮不足だったと反省しています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

マスクが苦手な利用者さんは少なくないので、どのように慣れていってもらうか一人一人の特性に応じて考えていけたら良いと思います。中にはかわいいマスクの柄だとずっと付けていられる人もいますし、感触によりコットンなら良かったり水着素材のものが好きな方もいます。マスク生活は長く続きそうなので、充実した生活を送っていくためにも利用者さんそれぞれに合う方法を考えていくことが急務だと思います。

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