障害者施設の事例
施設名: 宿泊型自立訓練
重度知的障害の方が施設外レクで暴れた事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方が施設外レクで暴れた
事前に、やっていいこととだめなことを徹底して訓練しておくべきだった
ご利用者の要望について、どういう風に具現化して、成功に終えることができるかをもっと深く練るべきだった
トラブルが起きた背景
宿泊入所型施設ですが、日中作業以外に月に一度程度、外に出て社会と関わる活動も行っています。
どこかに出かけたり買い物に行ったりが主です。
僕は担当しているTさんを連れて、僕自身のリクエストでもあるテーマパークでの仮面ライダーショー観戦に行くことになりました。
その日は早朝からテンションが高く、もうその時点でやばいのではなかろうかと危惧していました。
でも一人に対して職員三人が行くので大丈夫かと高をくくっていたのですが、その目論見が甘かったことを思い知らされました。
まず到着、車を駐車場へ入れました。
すると運の悪いことに、すぐ側に見るからにチンピラか輩のようなカップルの車が止まっていました。
Tさんはそのカップルを見るや否や「やいコラやくざ、ばか、こんなところに来るんじゃないよ。」と話しかけたのです。
私達は凍り付きました。
しかしそのカップルは相手が障害者と思ったのか全く相手にしません。
助かりました。
私達はすみませんと頭を下げ、すぐにTさんを引っ張り会場内へと逃げ込んで行きました。
そして仮面ライダーショーの舞台下へ移動。
おとなしく鑑賞しなければ帰りますと念を押しました。
それを聞いたTさんは逆上してしまい、あろうことか舞台に上がってしまったのです。
そしてライダー、ショッカーお構いなしに飛び蹴りを食らわせ、まわり場をぶち壊してしまいました。
場は騒然とし、ショーは当然中止です。
小さい子供達の泣き声は舞台下にあふれていました。
対応者の中での対応
難しいのですが、事前に、やっていいこととだめなことを徹底して訓練しておくべきだったかなと思いました。
約束事と信頼関係を固く結んでおけばましだったのかなと思います。
連れて行かないという選択肢は私にはなかったし、今でもないので、なおさら事前の用意をしっかりすべきだったと反省しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
難しいところですが、こういうことがあったとしたら、それを反面教師とする以外にないのかもしれません。
というのも、ここに行きたいという要望は彼自身から出てきたものです。
ご利用者の要望をどういう風に具現化して、成功に終えることができるかをもっと深く練るべきだったと思います。
こういうことはやってみて失敗して、それを糧に次のことを考えていく、トライアンドエラーを繰り返すことが一番いいのかもしれません。
もっともエラーが多すぎると職員の心臓も持ちませんが。