障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
強度行動障害の方が不穏になり窓から食器を投げた事例
対応者
対応者 世話人
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
強度行動障害の方が不穏になり窓から食器を投げた
職員と対話、その後食器をプラスチック製に変更
皆で話し合い原因を探る
トラブルが起きた背景
fさんは強度行動障害がある自閉スペクトラム障害の男性です。
普段は大人しく支援員の言う事なども良く理解しており、発語は少ないが意思疎通は出来ています。
しかし、一度不穏スイッチが入ってしまうと気になった事をやり遂げるまで落ち着くことが出来ません。
ある日、fさんはリビングルームでテレビを見ていました。
しかし突然隣にあるキッチンへ行き、引き出しを開けて中にある食器を窓から投げてしまいました。
陶器で出来ている食器を次々に割っていき、支援員が制止しようとしてもすごい力で止まることはありませんでした。
残っている食器を別の場所に隠し、本人を落ち着かせる為に個室へ誘導してゆっくり怒らずに話しかけました。
落ち着いてきた頃、食器を割ってはいけない事、物を窓から投げてはいけない事を伝えました。
その日のうちに食器をプラスチック製に変えました。
対応者の中での対応
今回は不穏スイッチが何だったのかわかりませんでしたが、一度割らせたことで本人が落ち着き支援員の言葉を聞くことが出来た事です。
またプラスチック製に変更したことでその後同じように不穏になった際、割れない事がわかり食器を投げる事がなくなりました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
強度行動障害だけではなく拘りが強い方は多く、それが原因でトラブルに発達することは多いと思います。
現場のスタッフと何がきっかけだったのか、支援の方法が間違っていたのではないか皆で話し合い原因を探る事は必要です。
勿論、原因がなくフラッシュバックなどで不穏になることも多いですが、前兆は必ずあり対応できないほど突然の不穏は年で数回だと思います。
また、本人が苦痛を感じる不穏の場合は、薬の服薬も必要です。
他の物で代用が利くのか、薬を服用しないと止まらないのか、利用者の過去の状態や生活環境なども関係してきます。
情報は皆で共有する事が必ず必要です。