障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
重度知的障害者が癇癪を起こす
対応者
対応者 世話人
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害者が癇癪を起こす
冷静さを取り戻すまで待つ、達成感を別のものに向ける
利用者と時間をかけて向き合う。自分自身のストレス解消法を見つける
トラブルが起きた背景
Tさんは元々こだわりが強く、達成感を覚えるものには固着する性質があります。
ティッシュも取り出すことが大好きで箱ティッシュは一日も持たないほど何にでも使います。
あまりにも使うので枚数を決めて約束をするのですが、守れるときと守れないときがあり、自分の思うように物事が進まないと癇癪を起こしてしまいます。
声掛けも相手の気持を否定したり逆なでしないように気をつけているのですが、支援者の声掛けも耳に届かないときがあります。
その時は、冷静さを取り戻すまで待っていただくようにしてから、相手の気持となぜ約束を決めたのかについて冷静に話し合うことでお互い納得できるように努めています。
また箱ティッシュを使い切ったという達成感も好むので、達成感をなるべく別の代用できるものに向けさせるようにもしています。
対応者の中での対応
達成感を別のものに置き換える点については、相手の気持ちに寄り添うことが必要です。
時間をかけて向き合うことが大切だと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
支援というのは根気が必要です。
時には支援者の方がストレスを溜み辛くなってしまうことも多いので、なるべく休日は仕事のことは考えずにリフレッシュできる時間を多く持つことを心掛けた方が、視点も変わり支援にもいい影響をもたらしてくれると思います。
障害特性を頭で理解していてもストレスに関しては対策を考えて、自分に合うストレス解消方法を見つけることがとても大事だと思います。
仕事が終わっても引きずったり家に持って帰らないためにも、なるべく周りの支援者との連携を大切にして自分のことも大切にして欲しいです。
心の余裕を持つことで利用者の気持ちに気づきやすくなったり、寄り添うこともできると思います。
利用者も必ずそうした支援者の気持ちに答えてくれると思います。