障害者施設の事例
施設名: 施設入所支援
最重度知的障害の方が帰宅の見通しが立たず他害する事例
対応者
対応者 社会福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
最重度知的障害の方が帰宅の見通しが立たず苛立ち他害をしてしまった。
次回の帰宅予定の見通しがつくように支援を行い、他害は少なくなった。
本人が何を求めているのか、何が原因で他害行為に繋がっているのかアセスメントをすることが重要。
トラブルが起きた背景
Mさんは知的障害で自閉傾向が強い方です。
施設入所を利用している方ですが、不定期でご自宅に帰られています。
不定期ではありますが本人の感覚で帰宅の時期が近付くと「お母さん迎え来るの」という発言が多くなりました。
職員が日程を把握していなく「わからない」と伝えるとしつこく日程の確認をすることが続き、徐々にイライラし始めて職員や他利用者へ他害をすることがありました。
他利用者を怪我させてしまいクレームに繋がることもありました。
対応として事前に家族へ次回の帰宅予定を確認して、カレンダーに帰宅を意味する写真を貼ることで先の見通しがつくように支援をしています。
その成果もあり、他害は以前と比べて少なくなりました。
対応者の中での対応
今回は本人の訴えが明確になっていたので早急な対応ができたと思っています。
しかし、この方は長年施設入所を利用している方で今まで曖昧に対応をしていたこともあり、他利用者の怪我に繋がってしまったと思われます。
昔からの支援をそのままにするのではなく、改善するという気持ちを少しでも持てていれば良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
本人が何を求めているのか、何が原因で他害行為に繋がっているのかアセスメントをすることが重要だと思います。
そこから本人に対してどんなアプローチができるのか、支援者間で話し合い対応出来れば成果に繋がると思います。
しかし一発で成功することはほとんどありません。
今回のケースはわかりやすい事例ではありますが、原因を把握するのに時間がかかるケースもあります。
他害行為になると身体や精神的にも負担が大きくなりますので、協力してチーム支援ができるといいと思います。