障害者施設の事例
施設名: 児童発達支援センター
自己愛性人格障害の方に対しスタッフが怒った事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
自己愛性人格障害の方が社会のルールを無視するのでスタッフが怒った
優しく接すること、「あなたのためにしている」と伝えることで理解してくれた
怒るよりも頭脳作戦がお勧め。病気に対して正論で立ち向かわない
トラブルが起きた背景
Sさんですが男性ということでとても難しい、怖いと感じてしまいました。
母親が勤務していた関係でボランティアへと駆り出された消極的な経緯がある私は、会話の難しいSさんを担当しました。
実は自己愛性人格障害があるSさんとは会話が噛み合いません。
男性に多いそうですが、例えば片付けをしましょうとルールを教えても、Sさん自身が片付けをしたくはないという欲求を通してしまう節があります。
目の前にいる人が望んでいるということ、社会のルールを無視するため怒ってしまいました。
そこでSさんはさらに自分の正しさを主張。
親子喧嘩にも見受けられる状況になってしまいました。
対応者の中での対応
怒ったことについて悪かったと反省しています。
その理由は怒りが無意味であったことが理由です。
怒る必要はなかったのです。
良かった点は、堂々と主張できるようなものではありませんが、優しくSさんに対応していたことと思います。
またSさんの場合、自分のこうしたいという理由を曲げたり引いたりする場合も自己愛に基づいています。
「Sさんのためにはこうしてはいけません」という表現を行うと、即時聞き分けが良くなります。
自分のためには、という動機付けです。
実際にこの動機付け以外には、正論やこちらの都合は通用しません。
この考えと対応は一般的には誤りであるとしてもSさんには有効な手段になります。
今後同じ事例が起きた時の対処法
ボランティアはどこまでのことができるか、しても構わないのかについて悩みましたが、周囲も結構アバウトに委ねてくるという印象を受けて驚きました。
またボランティアさんに来てくれるだけありがたいから、多めに見てくれるという周囲の反応も確かなことです。
子供を育てているので同じように怒っても周囲は何も咎めませんが、怒るよりも頭脳作戦をお勧めします。
我が子には正論で育てていますがやはり病気に対して正論では無理です。