障害者施設の事例
施設名: 障害児入所施設
軽度知的障害の方の登校支援が難しい事例
対応者
対応者 介助員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
軽度知的障害の方の登校支援が難しい
責任者の指示を鵜呑みにした結果、Hさんが施設の外に飛び出した
利用者との関係性、障害の特性を考慮し、相手の話をよく聞く。時には、協力を仰ぐことも必要
トラブルが起きた背景
Hさんは学校での人間関係を上手く築くのが難しかったです。
聴力の方は聞こえがいい方で言葉で会話することもできましたが、自分が傷付いた、嫌だと思ったことが生じると学校に向かうのが難しくなる子供でした。
実際は違っていても周りの人が悪口を言っているように感じて、周りの人の悪口を言うのがきっかけで本当に周りから距離を取られ学校に通うのが難しくなっていました。
宿直明けに児童発達管理責任者より学校に登校させるように言われ、学校に行くように声を掛けたところ機嫌を損ねさせました。
機嫌を損ねた時に引かずに学校に行くようにMが説得したところ施設を飛び出しました。
周りの職員の協力のもとHさんを見つけることができましたが、半年ほど口を開いてもらうことができませんでした。
対応者の中での対応
慣れていなかったのもあって、児童発達管理責任者の言葉を鵜呑みにしてそのまま対応した結果Hさんが外に飛び出すことになりました。
Hさんとの関係性を考慮せずの対応は、良くなかったと思います。
無関心ではなく学校に行かないか声を掛けたのは良かったのかもしれませんが、いい対応ではありませんでした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
自分と利用者の関係性をまず考えることが大切だと思います。
同じ内容でも関係性が築けていない場合は聞き入れてもらえないことが多いです。
また、相手の状況を確認するために話すことの10倍は相手の話を聞いた方がいいです。
その上で相手が引っ掛かる言葉は何かを見つけ、引っ掛からない言葉を使ってアプローチをする必要があります。
相手の障害の特性を考慮して、どこまでなら可能な範囲なのかも知っておくことが大切です。
その範囲を誤解すると、相手に求めていることが大きすぎることに気が付かずに自分の考えを押し付けてしまうことになります。
これからの人生を考え自分で選ぶ力をつけてもらうことにもつながるので、そこは大切です。
また一人で抱えずに他の人にも協力を頼むことも大切です。