障害者施設の事例
施設名: 放課後等デイサービス
適応障害の方が気持ちを抑えられない事例
対応者
対応者 サービス管理責任者
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
適応障害の方が気持ちを抑えられない
利用者の興奮を抑えるため、すぐに他の利用者と距離をとった
普段からトラブルを想定しておく。場合によっては利用を断ることも必要で、些細なこともチームで対応していく
トラブルが起きた背景
2年前に当該施設内で、一方的な暴力に認定されてしまったケースがあります。
Uさんは非常にプライドが高い反面臆病で、コミュニケーションが難しい人です。
特に興奮しすぎると我を見失い他害や物損が自力で止められません。
2年前のある日、学校から不機嫌で施設に来たUさんは、早速他の子を理由なく罵倒し始めました。
注意してもやめる気配なく、私が遊びに誘い事務所に移動させました。
話を聞く内に落ち着いてきたのですが、K君が事務所の外から大声でU君をからかい出しました。
瞬時に沸騰したU君はドアを開けるとK君のお腹にパンチを2回しました。
慌ててスタッフが引き離し再度事務所へ。
1時間他の子と離しクールダウンさせました。
しかしトイレへ行った時、順番待ちをしていた下級生がトイレ担当スタッフに「バカバカ」言っていたのを自分に言われたと勘違いし、突然正面からその子の顔を思い切り殴りました。
興奮で視点が定まっておらず、言葉も耳に入らない状態と判断。
これ以上は活動継続不可能と判断し早帰りさせました。
U君は一定期間利用停止になりました。
その後保護者も交え話し合いましたが本人に全く反省する気がなく、今後も自制する気持ちもないとのことだったので残念ですが退所してもらいました。
対応者の中での対応
なるべく刺激から遠ざける対応は良かったと思います。
とっさの行動について後手後手に回ってしまった結果に対しては悪かったと反省しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
環境調整と構造化は福祉の基本です。
支援の前段階として普段からシミュレーションしておくことで、適切な対応が取りやすくなると考えます。
我々は利用者がいてこそ成り立つ仕事ですが、その子の様子によっては利用をお断りすることも合理的配慮だと思います。
私は問題を起こした子と一番信頼関係がありました。
なので、トラブルもスタンドプレーで対応してしまい失敗したと感じます。
些細なトラブルでもチームで対応していくことで、職員の力をアップさせて対応力も上がります。