障害者施設の事例

施設名: 自立生活援助

自立生活援助作業(職業)指導員聴覚障害注意欠如・多動症(ADHD)

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

K君は高音が聞き取りにくい聴覚障害の子です。
K君の作業する場所というのは、テーブル(金属製)・作業をする箱(金属製)・作業をする道具(金属製・木製)というふうに、金属製のものが多数常備してある環境になります。
その場所で作業をするK君以外の子たち(聴覚障害ではない子たち)は金属音に敏感で、K君が無意識に起こす金属同士の不快音に対して激しく毛嫌いをします。
そこで考えたのが、金属同士がぶつかっても音が出ないように工夫することでした。
今ではK君が作業している間でも他の子たちが不快になることはなく、みんな活き活きと作業が出来ています。

対応者の中での対応

今回は起きた出来事を客観的に見れたことが、ことを大きくせずに済んだ最大の理由になると思います。
局所的に(音を出すなと叱ったりすること)状況を変えようとすれば、間違いなく悪い方向に向かっていったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

障害のある子たちに同じ空間で作業をしてもらうということは、並大抵の大変さではないと実感しています。
でも彼らはとても純粋で教えたことに忠実で、素直でとてもやさしい心を持っています。
僕たちは何に対しても合理性を重視して物事を考えてしまいがちになりますが、時にはちょっとしたひと手間(見方によってはムダかもしれない事)を加えることで劇的に状況が変化することも結構あります。
今回の件では、金属製のテーブルにはテーブル全体にいきわたるゴム製の敷マットを敷くことで、金属同士がぶつかることがかなり軽減されました。
こういうアイデア的な試みをするだけで、障碍者の方たちだけじゃなく僕たち職員ものびのびと過ごせるようになると思います。

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