障害者施設の事例
施設名: 訪問介護事業所
利用者が薬を飲まなくなり入院を拒否した事例
対応者
対応者 相談支援専門員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が薬を飲まなくなり、入院も拒否しヘルパーに暴言を浴びせた。
家族や警察と連携し、自主的な入院を促したが同意してもらえなかった。その後、自分から入院した。
行政や警察と密に連携を取ることが重要。
トラブルが起きた背景
こちらの方は在宅生活を送っておりヘルパーを利用していました。
普段は良いのですが、春になると決まって気分が高揚し薬を飲まなくなります。
それでも主治医との関係はとれていたのでいつもなら入院で対応していましたが、今回は主治医も拒否しヘルパーにも暴言を浴びせるようになりました。
こちらの方は暴力の可能性もあったので行政と相談してヘルパーを提出しました。
そうすると今度は怒りがこちらと行政に向きました。
家族・警察とも連携して入院に持っていこうと(自主的な入院)しましたがなかなか同意しません。
しかも強制入院には該当しない(暴力まではしない)ので暫く見守る事にしました。
そうすると次第に苦しくなってきたのか最後には自分から入院しました。
対応者の中での対応
きちんと生活を見守る体制を取ったのが良かったようです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
この手のタイプの人は本当に支援が難しいです。
私達は様々な人を見ますが今回は本当に大変なケースでした。
しかしどんなタイプの病気でも本当に苦しいんです。
それは病気をした人や関わった人にしか分かりません。
そこを見守る姿勢は本当に大切だと思います。
また私たちは自分達だけではなく行政(市役所・保健所)や警察とも密に連携しました。
私達では限界がありますが、行政には措置入院という最後の砦があるからです。
そして安全に措置入院するには警察官の力が絶対に必須です。
このように暴力のある人を病気から救うためには私達だけで対応するのではなく、行政・警察官ときちんと連携していくのが本当に大切なポイントになると思います。