障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
境界性パーソナリティー障害の利用者がわがままにより居場所をなくした事例
対応者
対応者 サービス管理責任者
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
境界性パーソナリティー障害の利用者が、わがままにより居場所をなくしてしまった。
精神科医のアドバイスのもと、本人にきちんと問題点を伝えた。
相談支援専門員や主治医と連携し、本人の感情の揺れに一喜一憂せず長期的にサポートすることが重要。
トラブルが起きた背景
Sさんは境界性パーソナリティー障害で、コミュニケーション能力に難がありました。
具体的には気分のむらがかなり大きく、良いときは全く問題ないのですが、ストレスがかかると自己勝手なわがままを言い出しました。
反抗期の小学生がそのまま大きくなったような感じでした。
その結果他の利用者からクレームがきて居場所がなくなっていました。
しかし彼女は居場所を認めていました。
寂しかったのです。
相談支援専門員同席のもと、きちんと問題点を伝えました。
そして自己解決できないのであれば強制退所になると伝えました。
実は相談支援専門員を通じて精神科医と連携しており、医師からはきちんと自分に向き合わせる事が大切というアドバイスを受けていました。
今ではトラブルを起こすことなく通所しています。
対応者の中での対応
相談支援専門員や主治医との連携は大切だと感じました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
境界性パーソナリティーでも色々なので一概には言えませんが、知的障害や発達障害を伴わない場合には、自分のしている事に対する責任を負わせる事が大切だと思いました。
そしてそのような対応をすべきかどうかはきちんと主治医に確認する必要があります。
そこを怠ると一気に悪化する可能性があります。
主治医と連携しておけば、主治医も施設側に立って本人にアドバイスしてくれます。
またその時の感情の揺れがかなり激しいですが、そのような感情の揺れに一喜一憂するのではなく、長期的にサポートしていく事も非常に大切です。
一喜一憂していると一気に信頼関係をなくし、本人の病状が一気に悪化してしまいますので、そのような事は避けないといけません。