障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
家族関係でストレスを感じた利用者が自殺未遂をした事例
対応者
対応者 相談支援専門員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
家族関係で強いストレスを感じた利用者が自殺未遂をした。
受診を勧めたが拒否され、自宅へ帰した。家族との間に支援者が入るようにし、利用者のストレスを軽減した。
家族との大切な連絡はスタッフを経由することも大切。
トラブルが起きた背景
発達障害のあるAさんは理解のない家族と同居しており、ストレスを抱えたままA型作業所に通所していました。
ある日家族と大喧嘩をしてしまい、作業所内でナイフを持ち出し自殺未遂をしてしまいました。
スタッフが気が付き警察と私に連絡が入りました。
すでにナイフはスタッフが取り上げており、他人に危害を与える状況ではなかったので警察は来ず、私とサービス提供責任者が対応しました。
私は受診を勧めましたが、どうしても今日は受診しないと言うので家族に連絡をしてその日は家に帰しました。
それから何かあれば必ず私が家族との間に入る事にしました。
それから大切な事は私を経由して話をするので、本人のストレスはかなり軽減されたようで自傷行為はしなくなりました。
対応者の中での対応
今回は無理に受診をさせなかったのが良かったです。
無理に受診をさせたらかなり抵抗して自殺していた可能性がありました。
しかしその判断は難しいので、主治医への確認は必要だと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
家族との大切な連絡はスタッフを経由するのも大切だと思います。
発達障害の人はコミュニケーションが苦手なので、なかなか思うような事が言えません。
また場違いな言動をしてしまう場合もあります。
結果的に嫌がられてしまい孤立してしまいます。
それが酷くなると二次障害としてのうつ病が出て来てしまいます。
また独特な世界観があるのも発達障害です。
例えば漫画などでとんでもない才能を発揮する人もいます。
発達障害の人を支援していく上ではこのような才能にも着目していく事が大切だと思います。
そのため時には制度にとらわれない形でのサービス提供(昔ながらの内弟子に出すなど)を考えていくのもかなり大切になポイントと思います。