障害者施設の事例

施設名: 自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)生活支援員軽度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

MさんはADHDをお持ちの方でした。
しかし、同世代の健常者と変わらない生活を送ることが可能であったため事業所へ通所することにも抵抗があり、週に3度ほど遅刻で来られました。
他の利用者と自分が同じなんだと思われたくないことからほとんどが遅刻でした。
学生時代から飲食店で障害を隠してアルバイトをされており、本人の中でも健常者として生きて行くことができるという感覚があったようです。
事業所の利用が2年たち終了する際の進路を決める際には本人は障害を隠して働く希望を出します。
家族は本人の意向を尊重という形でした。
あまり家族も本人の障害へ目を向けておらず、周囲の勧めで事業所に入れただけだったのです。
いざ他の福祉サービスを提案し紹介しても動いてはいただけず。
そのためハローワークへ本人とともに行き、社会から見た現状を突きつけることにしました。
ハローワークで障害者として面談を受けましたが、落ち着きの無さや自分自身を理解できていないことなど指摘され、働くことは難しいと判断されました。
現実がわかったところで本人はアルバイトでうまく人間関係が構築できないことや仕事が覚えられないことなどの本音を吐き出せるようになりました。
福祉サービスを利用して生きる必要性を理解し、共に事業所見学など前向きに取り組んでくれるようになりました。現在はA型の事業所にて笑顔いっぱいにがんばっておられます。
現在も連絡を取り合うことがあり、非常に良い距離感で接することができています。

対応者の中での対応

本人の本心に問いかけ続けることで良い距離感で接することへと繋がった。悪かった点は、もっと早くに本人の苦しみに気づいていればと悔いがあります。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まずは本人としっかりと向き合って欲しいと思います。
うまく言葉や態度で示すことができていないだけで、本人が苦しんでいるかもしれません。
家族や友人、何気ない言葉など情報を集めて本人にぶつけてみることが大事です。
また、利用者がもし自分だったらと相手の立場に立って考えてみてください。
少しずつでも情報のパズルなどが組み合わさり答えが見えてきます。それが支援だと思いますのでしっかりと寄り添った対応をお願いします。
1人で抱え込まずに他の職員と思いや考えを共有してください、人の脳は自分の脳くらいに考えて利用できるものは利用して最善の支援方法を導き出してください。一生懸命考えてくれる人にはいつかきっと心を開いてくれます。

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