障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
ダウン症の利用者が、大きな音で自傷する事例
対応者
対応者 世話人
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
ダウン症の利用者が、大きな音で自傷する
自傷行為が起きてすぐ、スタッフが声掛けした
利用者に声を掛けるなど、気持ちを切り替えさせることが重要
トラブルが起きた背景
Tさんはダウン症があり、就労継続支援B型に通所される利用者です。
性格は明るく可愛らしい人柄です。
Tさんの苦手なことは大きな音です。
事業所で誰かが物を落として大きな音が出たり、他の利用者が高揚して大声を出すと「嫌だ」と言って自傷されます。
自傷は壁に自ら頭を打ちつけたり、座っていた椅子から転げ落ちたりです。
そこで大きな音が出た時の対応として、Tさんに慣れた職員がすかさず「大丈夫、大丈夫ね」と声掛けをしています。
するとTさんは声掛けされた後、自傷することなく次の行動にうつることができました。
大きな音が出てTさんが不快な気持ちになっても、信頼している職員が声掛けすることで場面転換を図る対応を行っています。
対応者の中での対応
対応者の良かった点は、自傷するきっかけが起きた時に声掛けによる場面転換を図ることで、Tさんの気持ちの切り替えに成功した点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
障害のある利用者のなかには、大きな音が苦手な人は多くいらっしゃいます。
聴覚過敏で耳にヘッドホンを装着されて通所される利用者もいます。
時としてくしゃみなどの生理現象や、物を落とすことは日常生活でも常に起こってくると思います。
そういった状況が起きた際に大きな音が苦手な利用者であれば、すかさず声掛け等のフォローにまわることで利用者が気分を切り替えることができて、自傷に繋がるのを防ぐことができます。