障害者施設の事例
施設名: 宿泊型自立訓練
宿泊型自立訓練生活支援員言語障害学習障害(LD)
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
利用者のJさんは言語障害と自閉症をお持ちの方で、また注意欠如・多動性もあるのでよく施設内を歩き回っていらっしゃいます。施設は障がいなどの状態で多少分かれています。
しかし、利用者の方が施設内を行き来するのは基本的に自由です。そのため、Jさんを施設内の様々な場所でお見かけするのが職員の間でも知られていました。
しかし、いつもは1人で歩き回りをしているはずのJさんがその時に限って誰かを連れていると報告がありました。
そこで念のため複数の職員で見に行くと、Jさんが職員の1人をつかんだまま歩いていました。
Jさんに離すように伝えましたが、言語障害などがあるのでなかなか職員の言うことに応じてくれません。Jさんの腕を揺さぶるとようやく職員の言うことに応じてくれました。つかまれていた職員は職務のためにJさんの近くにいたことでつかまれてしまったことが分かりました。
いつもは1人で歩き回っているはずのJさんの様子がいつもと違うので、複数の職員でJさんの元へ行きました。
すると職員の1人がJさんにつかまれていたので、そのまま複数の職員で話し掛けなどをしてJさんに離すように促しました。
以後、職務などでJさんに近づく時には気をつけるように職員間で確認しました。
対応者の中での対応
(良かった点)いつもと違うJさんの様子に気づいて、そのことを他の職員にも伝えた事。
(悪かった点)他の人から報告を受けるまで、Jさんや他の職員の変化に気づけなかったのが問題だった。
今後同じ事例が起きた時の対処法
利用者の方のいつもとは違う様子で、異変にも気づけることがあります。Jさんのようにいつも違っていると、1人では対応が難しいことも少なくありません。歩き回っている様子にもう少し早く気づいていれば、問題に対する対応も早かったと思います。
またJさんだけでなく職員の変化にも気づくべきでした。