障害者施設の事例
施設名: 障害者職業能力開発校
障害者職業能力開発校非常勤嘱託員軽度知的障害
対応者
対応者 非常勤嘱託員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
身体障害者・聴覚障害者・視覚障害者・精神障害者・軽度知的障害者でそれぞれクラスが分かれている就労支援施設です。
授業は分かれていますが、食堂や行事で校内の同じ場所を利用し接触する可能性があります。接触危険性については「視覚障害の方にぶつからないよう気を付けて」という以上の注意喚起をしてはいなかったのですが、ある日の下校中に軽度知的障害の利用者と身体障害の利用者で衝突トラブルがあったと報告がありました。
身体障害の利用者が下校中、歩いていたら知的障害利用者の方が速い速度で歩いてきてぶつかって、倒れてしまったそうでした。
ぶつかられた身体障害の利用者の方は、倒れはしたものの大怪我にはならなかったため、近くを歩いていたご近所の方に手を取ってもらい立ち上がれたとのことでした。
ぶつかってきた相手が知的障害クラスの利用者であることは分かっていたため、注意してほしいと声かけするのはためらいがあり、学校にも報告しづらかったと事後報告を受けて把握しました。
そのため即時対応ができていません。
対応者の中での対応
ぶつかられた身体障害利用者の方との雑談で初めて出て来た報告でした。ある程度和やかな関係性が築けていないとそういう報告はしにくいのだと感じました。
大怪我にならなくて本当によかったですが、下校中のことなので学校としても把握が難しく、利用者にまかせてしまっている現状です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
こういったことが起こらないようにクラスごとに下校時刻に少し差をつけているのですが、利用者の都合で帰宅時刻が遅れた時に接触トラブル発生のリスクはあることに変わりありません。
「知的障害利用者がぶつかってこないように気を付けて」と名指しで発言してしまうと軋轢が生まれてしまうので直接的には言えませんが、事例を挙げつつ、気を付けてもらいたい旨をそれとなく伝えることで危険回避を促していきたいと思います。