障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
就労継続支援A型作業(職業)指導員中度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
私の勤める就労支援施設では、昼食のお弁当を自由に注文することが出来、多くの利用者様にご利用頂いています。
Nさんもその1人で毎日お弁当を楽しみにされていました。
「鯖の竜田揚げ」がメインおかずだったある日、たまたま「鯖が仕入れられず豚肉に変更になった」とお弁当業者から朝連絡が入り急遽献立が変更されました。
朝礼で献立変更について伝えると「俺は鯖が良かったんだ」とNさんは大パニック。自閉症のため急な変化に弱く小さなパニックはよく起こしていたものの、本当に鯖を楽しみにされていたようで暴れだしてしまいました。
そしてそれを止めようとした私がNさんに触れた瞬間、大きく振り払われて転倒してしまいました。
私が転倒したことにより、他の利用者に大きな心配をかけてしまいました。
パニックを起こしたNさんには管理者が献立の変更について図解し、何とか落ち着いていただくことが出来ました。
私の怪我も大したことはなかったため、他の利用者様の前で「大丈夫!」と笑って見せ安心して頂くことが出来ました。
対応者の中での対応
パニックを起こしている利用者様に対し、急に触れるのは絶対にしてはならなかったと反省しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
全体に向けて一気に伝えるのではなく、それぞれの利用者様の反応を予測した上で個別に伝えてあげることが良いと考えます。
もしそれでもパニックを起こしてしまった場合には、まず他の利用者様にご迷惑をおかけしないよう別室に移動し、それから図解で落ち着かせてあげたいと思います。