障害者施設の事例

施設名: 自立訓練(機能訓練)

自立訓練(機能訓練)ヘルパー精神障害2級うつ病

対応者

対応者

対応者 ヘルパー

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Yさんは学生時代から人間関係での悩みがあり、心療内科へ通院されていました。高校卒業後、一般企業に就職しさらにメンタルを患ったということで退職し、精神障害2級の双極性感情障害と診断されました。
私が就労支援事業に来られる利用者の観察と声かけを行う日があり、私は重度の方を中心に見守りを強化していました。
作業も問題なく症状が軽度のYさんに対しては「体調大丈夫ですか?」「今日も頑張ってくださいね。」と無難な声かけだけを行っていました。
ある日からYさんの表情が曇り、最終的には「もう嫌。行きたくない。」と作業所へ来ることさえ拒むようになりました。
家族がYさんに尋ねたところ「なんで頑張っても頑張っても頑張れと言われるの?」と泣き出したとのこと。
職員の声かけが嫌になったという理由で現在はお休みされています。
家族とケアマネ、就労支援事業主任と話し合い、Yさんの現状では一般企業の就職はおろか、作業所へ通うことも困難だということで自宅療養を選択されています。
もしYさんの精神面が落ち着き、再び通う意欲が見られた時には再開するという方針です。
Yさんが頑張れと言われたことが原因で追い詰められたことは事業所会議でも取り上げられ、主に声かけを行った私においては話し合いの場を設けられました。
私は職場の上層部から、重度の人だから軽度の人だからと分けて接していたことが問題であった、利用者への声かけには厳重注意をするようにと指導を受け、今後同じようなことがあれば部署異動も検討すると言われています。

対応者の中での対応

大人しく、自分のことをあまり積極的に話されなかったYさん。
いつも作業を熱心にされており、私は重度の利用者に気をとられていました。「頑張ってください」と私の言った発言で利用者が追い込まれていたことに気づいていなかった自分が1番情けなかったです。
軽度の人だからといって声かけを適当に済ませてしまったことは大いに反省しています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

重度、軽度関係なく利用者を全体的に見るよう、広い視野を持って作業の監督を行いたいと改めて思います。
自分が狭い視点で気をとられている間にもしかしたら後ろで怪我をする人もいるかもしれない。
今回は視野が狭いことが大きな原因だと思ったので、視野を広く持ち、利用者にとって気分が上がる声かけの工夫を行いたいです。

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