障害者施設の事例

施設名: 共同生活援助(グループホーム)

共同生活援助(グループホーム)サービス管理責任者軽度知的障害てんかん

対応者

対応者

対応者 サービス管理責任者

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

実家に帰れないことを受け入れられずストレスが爆発。大声をあげステンレス物干しで部屋の破壊行動を始めた。 他職員がヒアリングを行うことで落ち着いた。寒さに弱く冬の時期にストレス値が高く、言語理解が難しいことが破壊行動の1つの原因に思われる。

家財や壁・扉の破壊に対して止めることをしなかった点。 他職員に早急に連絡しチームで対応を決めて動いた点。

まず、同じような状況にならないようにすることが大切です。 知的にある程度の理解はある人に対して、支援者は自分が思っている以上に言語のコミュニケーションを取る傾向があります。 多くの当事者がその場その場の雰囲気や、これまでの社会経験から頷いておけば大丈夫と思っている可能性は高く、口頭で相手に理解を求めることは人によって非常に難しい場合が多いです。 そのため、知的に理解がある人ほど、本当に自分が伝えていることを理解しているのか?不安にさせていないか?に日々気を配ることが大切です。 相手に伝わること、そして相手からの発信を適切にキャッチし必要に応じて支援することで、私のような状況は防げます。 また、起きてしまった場合は相手が興奮状態ではどれだけ話しても難しいことが多いです。自分や周囲に危険が及ばないように配慮をした上で、どれだけ何を壊されようが落ち着くのを待つことがベストです。 さらに相手が興奮状態になってしまった原因が支援者自身にあるのであれば、別の支援者を挟んで利用者様と話すことも必要です。 利用者様も支援者も人なので、お互いに嫌な感情を持ってしまうと当人で解決することが難しくなります。 無理に自分で解決しようとせず、職員同士、支援者同士で協力して対応することが大切だと感じます。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

グループホームに住むYさんは、これまで週末は実家に帰り、平日はグループホームで暮らす生活を送っていました。しかし、2018年9月頃、ご家族が高齢なこともあって実家に帰ることができなくなり、グループホームに365日入り続けることとなりました。
それまでに様々な準備や動機付けを行なったものの、Yさんとしても実家に帰れないという変化を受け入れることが難しく、イライラした発言が多くありました。
そしてその年の年末、私と夜にグループホームのリビングで会話をしている中で、「なんで家に帰れないんだ」「家ならこれができるのに」とイライラ発言がエスカレートし、そのストレスが爆発して大声をあげ、リビングすぐ隣の自室にあるステンレス物干しを床に叩きつけて折り、部屋の壁や扉を折れた物干しで叩き壊す行動に出られました。
興奮すると人にも手を出す方なので部屋から離れ、一人で気のすむまで破壊行動をさせておきました。
他職員にも状況報告の連絡を取り、応援に来てもらいました。
私との会話がきっかけでストレスが爆発してしまったので、Yさんが落ち着いた際に他職員から何があったのかホットミルクを差し出しながらヒアリングを行うことで落ち着くまでに至りました。
Yさんは寒さに弱く、冬の時期には元々ストレス値が高い傾向にあり、また言語理解が難しいこともあり、実家に帰れない理由も曖昧な部分が多かったのも破壊行動の1つの原因に思われます。

対応者の中での対応

家財や壁・扉の破壊に対して止めることをしなかった点。
他職員に早急に連絡しチームで対応を決めて動いた点。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まず、同じような状況にならないようにすることが大切です。
知的にある程度の理解はある人に対して、支援者は自分が思っている以上に言語のコミュニケーションを取る傾向があります。
多くの当事者がその場その場の雰囲気や、これまでの社会経験から頷いておけば大丈夫と思っている可能性は高く、口頭で相手に理解を求めることは人によって非常に難しい場合が多いです。
そのため知的に理解がある人ほど、本当に自分が伝えていることを理解しているのか?不安にさせていないか?に日々気を配ることが大切です。
相手に伝わることそして相手からの発信を適切にキャッチし、必要に応じて支援することで私のような状況は防げます。
また起きてしまった場合は、相手が興奮状態ではどれだけ話しても難しいことが多いです。自分や周囲に危険が及ばないように配慮をした上で、どれだけ何を壊されようが落ち着くのを待つことがベストです。
さらに、相手が興奮状態になってしまった原因が支援者自身にあるのであれば、別の支援者を挟んで利用者様と話すことも必要です。
利用者様も支援者も人なので、お互いに嫌な感情を持ってしまうと当人で解決することが難しくなります。
無理に自分で解決しようとせず職員同士、支援者同士で協力して対応することが大切だと感じます。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ