障害者施設の事例

施設名: 自立訓練(生活訓練)

進行性核上性麻痺の特性を職員が把握していない事例

対応者

対応者

対応者 ボランティアその他

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

進行性核上性麻痺の方の特性を職員が把握していない。

進行性核上性麻痺の症状の中に「多幸性」というものがあり、できるできないを考える前にできる!で暴走する。本人のご機嫌(多幸)のよい返事に惑わされ反省も学習も期待してはいけない。そういった特性をあらかじめ把握していれば「本人を一人で広い場所に放置しない」(結果突然走り出し、足元がもつれ廊下に激突する)、「はさみを持たせない」(なんでも切る。コードを切る、髪も切る)、「介護ベッドの高さをマックスに上げて喜ぶ」(リモコンを回収)といった問題点を事前に防ぐことができた可能性がありました。 とにかく行動が予想もつかずすべてにニコニコと行われたので、こちらの対応が追い付かなかったのが後悔の残る点です。 結局進行性の病気のため入院され、喉からチューブで栄養を取ることになっていたのですがそれも抜去してしまい(ご本人曰く「どんどん(喉から)出てくるねん」とニコニコ)拘束処置をとられてしまいました。 Aさんの病気の特性さえ把握できていたらかなりのトラブルを避けることができたかと思います。

まず、入所された時申し送り書をしっかり読む。医師の診断書は必ず目を通す。なんとかなる、やりながら方向性を決めるといった態度も大事だが、持病について糖尿病、認知と同様にしっかりこちらで把握する。対応はなによりも相手の笑顔に惑わされない。判断が必要かもしれないが、職員間の報告、内部情報もしっかり行き渡るように記録する。見えるところに提示することを徹底していきたいです。私知ってんねん、という情報の囲い込みは周りの迷惑にしかなりません。情報、印象は共有して常に話し合って価値が出ます。

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トラブルが起きた背景

視野に問題があり施設に入所された方です。身内の方はいらっしゃったのですが、ご本人の行動がとにかく激しくもうついていけないといったご家庭でした。視野が狭いということでしたが結構見えていらっしゃり、ダイナミックに徘徊をされるため視覚障害の方を集めた施設では注意点が人とは違い、こちらも対応に手間取っておりました。危ない箇所にも入り込む(鍵の施錠、ありかなどがその方にとっては一目瞭然)、職員のいないことを目視確認して廊下で放尿と通常パターンと異なり、手間取っていたことがまず一つでした。よってこの方の特性「進行性核上性麻痺」の症状まで配慮ができず、対応がかなり後手に回りました。

対応者の中での対応

進行性核上性麻痺の症状の中に「多幸性」というものがあり、できるできないを考える前にできる!で暴走する。本人のご機嫌(多幸)のよい返事に惑わされ反省も学習も期待してはいけない。そういった特性をあらかじめ把握していれば「本人を一人で広い場所に放置しない」(結果突然走り出し、足元がもつれ廊下に激突する)「はさみをもたせない」(なんでも切る。コードを切る、髪も切る)「介護ベッドの高さをマックスにあげて喜ぶ」(リモコンを回収)といった問題点を事前に防ぐことができた可能性がありました。
とにかく行動が予想もつかずすべてにニコニコと行われたので、こちらの対応が追い付かなかったのが後悔の残る点です。
結局進行性の病気のため入院され、喉からチューブで栄養を取ることになっていたのですがそれも抜去してしまい(ご本人曰く「どんどん(喉から)出てくるねん」とニコニコ)拘束処置をとられてしまいました。
Aさんの病気の特性さえ把握できていたらかなりのトラブルを避けることができたかと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まず入所された時申し送り書をしっかり読む。医師の診断書は必ず目を通す。なんとかなる、やりながら方向性を決めるといった態度も大事だが持病について糖尿病、認知と同様にしっかりこちらで把握する。対応はなによりも相手の笑顔に惑わされない。判断が必要かもしれないが職員間の報告、内部情報もしっかり行き渡るように記録する。見えるところに提示することを徹底していきたいです。私知ってんねん、という情報の囲い込みは周りの迷惑にしかなりません。情報、印象は共有して常に話し合って価値が出ます。

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